【わかりやすく図解】太陽光発電のメリット7選!デメリットの解決策も

【わかりやすく図解】太陽光発電のメリット7選!デメリットの解決策も

投稿日 2022年5月2日 最終更新日 2024年11月28日

電気代が年々高騰する現在、電気代を削減するためにも太陽光発電設備を導入することを検討している方も多いのではないでしょうか。

魅力的に見えるメリットの裏にはもちろんデメリットも存在します。

今回は、メリットとデメリットについて説明しながら、解決策や活用方法なども一緒に紹介していきます。

この記事を読むことで、太陽光発電は必要なものなのか。皆様のご家庭でどれくらいの効果が期待できるのかを知ることができます。

ぜひ参考にしてみましょう。

お悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。

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太陽光発電を簡単に分析

どんな物事にも一長一短があるように、太陽光発電にももちろんメリットとデメリットがあります。

それでも世界中が推奨し、一般普及が増え、補助金制度が実施されているということは、それほど設置することのメリットが大きいということです。

しかし、ご家庭の状況や、地域性・天候性・周辺環境を鑑みると、導入すべきでないご家庭があるのもまた事実です。

以下、メリットとデメリットについてまとめました。

※クリック(タップ)することでお目当ての項目までジャンプすることができます。

メリットデメリット
売電収入を得られる夜間や影では発電できない
解決策あり
電気代を節約できる悪天候時には発電量が落ちる
解決策あり
再エネ賦課金の負担が減る屋根への負担が増える
→対策あり
エアコンの利用頻度が減る売電単価が下がっている
解決策あり
発電量/消費量の可視化できる導入コストがかかる
→補助金制度あり
環境にやさしい
災害対策になる

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太陽光発電を設置するメリット

太陽光発電を設置することによって得られるメリットや恩恵はどのようなものがあるのでしょうか。

以下、詳しく紹介していきます。

売電収入を得られる

一般家庭でも太陽光発電を設置してFIT制度に申請することで、収入を得られるようになります。

FIT制度とは
Feed-In Tariffの略称。日本語で「固定価格買取制度」といいます。
2012年に開始した個人が発電した電気を国が定めた期間・価格で電力会社が買い取る制度です。
FIT制度を利用し売電収入を得るためには、再エネ機器の導入と、国への申請手続きが必要です。

太陽光で発電した電気は、

  • ①全量自家消費
  • ②全量売電
  • ③余剰電力のみを売電

の3つの活用方法があります。

余剰電力とは
消費しきれず余った電気のこと

FIT制度を利用しない場合は、太陽光発電の活用方法は①全量自家消費する方法のみです。

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電気代を節約できる

太陽光発電を設置することで、太陽光で発電した電気を住宅設備で利用できます。そのため、電力会社から電気を買う機会が減り、電気代を節約できます。

電気代の高騰が止まらない今、さらに太陽光発電設備の需要が高まっています。

「電気を極力使用しない」という節約方法では、電気代を節約できる範囲にも限度があります。

太陽光発電設備があれば、電気代や電力のひっ迫状況を気にせずにエアコンなどの電化設備を利用して健康で快適な暮らしを続けながら節約できます。

※電気代をどれくらい節約できるかは、屋根などに積載する枚数や方角、気候、周辺状況(建物や植物)などによって異なります。

参考:総務省消防庁

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再エネ賦課金の負担が減る

再エネ賦課金とは、メリット:売電収入が得られる でご紹介したFIT制度の「財源」のことです。

電力会社と契約しているすべての世帯では、電気代の請求時に「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)」が徴収されています。

2024年5月分から2025年4月分までの再エネ賦課金の単価は、1kWあたり3.49円です。

再エネ賦課金は「電力会社から買った電気量」から計算されているため、自家発電し自家消費した分の電気は計上されません。

そのため、自家消費をすればするほど再エネ賦課金を節約できます。

参考:TEPCO | 再生可能エネルギー発電促進賦課金

エアコンの利用頻度も減る

太陽光発電を屋根に設置することで、屋根の表面温度を下げ、結果的に住宅内の室温を下げることができます。

太陽光発電は直射日光を吸収して発電するため、太陽光パネル自体が屋根の断熱材の代わりになります。

実際に、PVソーラーハウス協会の調査によると、「太陽光パネル積載の有無によって天井面の温度に10度ほどの開きが出る」という結果が出ています。

太陽光パネルあり太陽光パネルなし
外気温37.4度
天井面47.1度56.5度

※午後1時時点で外気温が37.4度の時

また、環境省の調査によると、夏場の電気利用の約60%がエアコンの使用だといわれています。

太陽光発電を設置することは、経済効果が期待できるだけでなく屋根の断熱性を向上させ住環境の良化にもつながります。

太陽光発電の設置で、エアコンの使用を多少ながら控えることができそうですね。

参考:PVソーラーハウス協会 | 下記における太陽光パネル・断熱材の日射遮蔽効果(2015年7月)

発電量や使用電力量を可視化できる

panasonic製の発電量モニター(VBPM277C)

太陽光発電を設置するとき、屋内壁面に発電量を確認できるモニターも併せて設置します。

発電量モニターでは、以下の電気の流れをリアルタイムかつ詳細に把握することができます。

  • ・発電量
  • ・電気使用量
  • ・電気代
  • ・売電量
  • ・上記過去データ
  • ・上記年、月、日単位での集計結果 など

発電量や電気使用量をリアルタイムで把握できることで無駄遣いに気づくことができ、節電意識が高まります。

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環境にやさしい

太陽光発電では発電時にCO2を排出しません。

電力会社が発電する多くの発電機では、大量の石油や天然ガス、石炭などの化石燃料を使用しています。

化石燃料を利用した発電方法は、かなり高効率で発電できますが、その分多くのCO2を排出してしまいます。

対して再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱などの自然由来のエネルギー)を利用した発電は、CO2を排出する熱源がほとんどないため、地球にやさしい発電機器です。

出典:エネ百科 | 各種電源別のライフサイクルCO₂排出量

災害対策になる

電力会社から電気を買わないということは、停電時の影響を受けないということです。

太陽光で発電できる日の出から日没までの時間帯では、自家消費することで停電時でも電気の利用が可能です。

しかし夜間などの太陽光が出ていない時間帯では、発電できません。

夜間の停電時にも備えたい場合は、”蓄電池””V2H”の導入をお勧めします。

詳しくは他の再エネ機器との相乗効果

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太陽光発電を設置するデメリット

太陽光発電にも、もちろん弱点やデメリットがあります。

デメリットもしっかりと理解し対策を行うことでメリットへと昇華させることができます。

ここからは、太陽光発電のデメリットについて説明し、それらの対策や解決策についてご紹介していきます。

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夜間や影では発電できない

“太陽光”で発電する機器なので、太陽光が出ていない時間や太陽光が当たらない場所では発電することができません。

太陽光を吸収し、電気エネルギーへと変換する発電機器であるため「日没」から「日の出」までの間は発電することができません。

夜間

夜間は一切発電することができません。

しかし、一般家庭における夜間の電力消費量は一日の約7割といわれています。

もちろん、日中に太陽光で発電している間は、発電した電気を住宅設備内で利用できるため、発電量を超える消費とならない限りは電気代がかかりません。

一方で、発電できない夜間のうちは電力会社から電気を購入する必要があります。

影ができる場所

影の中でも太陽光発電では一切発電することができません。

そのため、基本的に影ができてしまう場所には太陽光パネルを設置しません。

しかし、影ができてしまう時間や場所によっては、設置工事時に工夫してパネル同士を接続することで、発電量を大きく下げることなく活用することができます。

発電できない時間帯に備えるには、太陽光で発電した電気をあらかじめ貯めておく必要があります。

「蓄電池」を導入することで、発電できない時間帯や停電時に備えることができます。

詳しくは他の再エネ機器との相乗効果

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悪天候時には発電量が落ちる

太陽光発電は天候依存性が高く、悪天候時には発電効率が下がります。

以下、晴れた日の発電効率が100%とした場合の各天候時の発電効率(光の透過率)です。

悪天候が続く梅雨の時期や冬季は、発電力は落ちてしまいます。

上記同様「蓄電池」を導入することで、発電量が不足したときに、あらかじめ電気を貯めておいた電気で補うことができます。

詳しくは他の再エネ機器との相乗効果

屋根への負担が増える

屋根材によっては屋根に穴をあける必要がある

太陽光パネルを屋根に設置する際、”架台”を利用して屋根とパネルを固定します。

屋根によっては、穴をあけなければ架台がつけられない場合があります。

ただし、工事の際は必ず架台取付け後にコーティング剤で防水加工を施します。

この防水加工をしなければ当然雨漏りしますし、各保証を受けることができません。

施工業者の中には、防水加工を適当に行う悪徳施工業者もいるため、見積もり額が異様に安い業者には注意が必要です。

屋根に重いものが載る

太陽光パネルの重さは12kg〜16kgです。(メーカーや形状による)

一般家庭の場合、通常8〜20枚のパネルを載せるため、少なくとも100kg弱、多くて250kgほどの重量が屋根に乗ることになります。

実際、屋根の負担を懸念される方も少なくありませんが、屋根への影響を考慮して分散荷重で設計されているため倒壊や破損等の可能性はほとんどありません。

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売電単価が下がっている

売電収入を得られることをメリットとしてご紹介しましたが、年々売電単価が下落していることも事実です。

2012年にFIT制度が開始され、当時の売電単価が1kWあたり42円だったのに対し、来年2025年には15円にまで下がる見込みです。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁 | なっとく再生可能エネルギー

また、FIT制度で定められた売電単価で買取をしてもらえる期間は10年間で、11年目以降(卒FIT)は各電力会社が自ら定めた額(現在は7〜9円)で売電することになります。

こうした背景から、太陽光発電の設置は「電気を売る」から「電気を買わない(自家消費/自給自足)」というフェーズへと移行しています。

とはいえ、太陽光発電のみの設置では夜間電気は電力会社に依存するほかありません。

蓄電池やV2Hなどの余剰電力を活用できる再エネ機器の追加導入をすることで、夜間電気を自給自足できます。

詳しくは他の再エネ機器との相乗効果

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導入コストがかかる

「太陽光発電システム」は「導入コストが高い」というイメージが未だ根強くあると思います。

確かに、太陽光発電設備は決して安いものではありません。

しかし、政府主導の”再エネ機器導入促進対策”によって、年々普及が増え続けていることから、、太陽光発電設備の導入費用はかなり安くなってきています。

実際に経済産業省が報告している太陽光発電に関するデータを参照すると、大きな右肩下がりであることがわかります。

普及が始まった2012年と2023年を比べると約40%ほど安くなっています。

太陽光発電設備は高効率化やAIとの連携等、機能の進化を続けていますが、今後、太陽光発電の価格は大きく下がる見込みはないと予想されています。

参考:経済産業省 | 太陽光発電について

また、太陽光発電の導入費用は、”補助金”の利用で大きく下げることができます。

現在も多くの自治体で、補助金制度が実施されています。

しかし、この補助金が何年度まで実施されるのかわかりません。加えて、年々補助金額は全国単位で安くなってしまっています。

これ以上電気代が高くなったり、補助金が安くなってしまう前に導入を検討される方が増えているというのが現状です。

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他の再エネ機器との相乗効果

ここからは、太陽光発電との相性がとてもよく、併用することでデメリットを解消+経済効果を倍増させる再エネ機器をご紹介します。

以下で説明する再エネ機器同士もとても相性がいいので、もし検討・所有しているものがあれば併せてご検討ください。

太陽光発電×蓄電池

太陽光発電の弱点は直射日光を浴びれない時間、太陽光が弱い時間帯は、発電効率が下がってしまう、あるいは発電できなくなってしまう点です。

蓄電池とは、電気を貯め、放電することができる機器です。

蓄電池を導入することで、太陽が出ている間に消費しきれなかった「余剰電力」を蓄電池に貯め、太陽光で発電できない時間に放電し、住宅設備で電気を利用できます。

蓄電池が1台あれば、発電した電気を自家消費できる範囲が広がります。(=電気代の削減)

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太陽光発電×V2H

“V2H”は、電気自動車(EV)の充電/放電器です。

“V2H”と普通充電器の明確な違いは「EVから住宅設備への給電が可能かどうか」です。

太陽光で発電した電気でEVを充電することはどちらのプラグでも可能ですが、”V2H”を使用することで、EV内のバッテリーを住宅設備で利用することもできます。

EVに電気を貯め、必要な時にEVから電気を取り出すことができれば、蓄電池と同様な使い方ができるようになります。

蓄電池とV2Hの違いは以下の表を参考にしてください。

蓄電池V2H
本体に蓄電機能ありなし
EVの必要性なしあり
蓄電容量本体の容量(10kW未満)EVのバッテリー容量(15kW以上)
エコキュートとの相性
停電時の活用
停電していない地域で給電し、
持ち帰った電気を利用することも可能
補助金
デメリット容量がEVの容量に比べて小さい・EVがなければ機能しない。
・走行にも電気を消費するため、
 電気容量に気を遣う必要がある。
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太陽光発電×エコキュート(おひさまorソーラーモード)

エコキュートとは、高効率電気給湯器です。夜間の電気代が安い時間帯にあらかじめお湯を沸かすため、電気代の節約になります。

上記で紹介した蓄電池/V2Hと併用することで、更なる経済効果を期待できますが、通常のエコキュートと太陽光発電の2つでは余剰電力の活用はできません。

「おひさまエコキュート」や「ソーラーモード搭載のエコキュート」という太陽光発電と連携するために設計された機種があります。

どちらも太陽光で発電した電気を利用して日中にお湯を沸かすことのできるエコキュートです。(※おひさまエコキュートは夜間の湯沸かしはできません。)

これらのエコキュートであれば蓄電池等がなくても太陽光発電とエコキュートのみで余剰電力を有効活用できます。

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まとめ

本記事では、太陽光発電のメリットとデメリット、他の再エネ機器との併用方法について紹介しました。

太陽光発電は、他の再エネ機器との併用でさらなる電気代の削減と、災害への対策も叶えられます。

どの機器にも補助金制度が利用できますし、セット導入で補助金額が上乗せされる自治体もあります。

株式会社サンフィールドでは、実際に興味を持たれているご家庭にお伺いし、電気代やライフスタイルのヒアリング、現地調査を行い、お客様にとって最適な太陽光発電システムのご提案をしています。

各メーカーの豊富な施工実績や導入後の充実したアフターサービスもあり、安心して機器をお使いいただける体制が整っております。

少しでもご興味のある方は、お見積もりや補助金情報、どんな小さなことでもお気軽にお問合せください。

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