
エコキュートの寿命は何年?20年まで使う方法
投稿日 2022年6月29日 最終更新日 2025年6月6日
「エコキュートの寿命はどのくらい?」
「エコキュートを買ったら何年使える?」
といった疑問を持っている人は多いでしょう。
そこで本記事では、エコキュートの寿命やエコキュートのお手入れ方法、エコキュートを使った時の注意点、メリットについて紹介します。
エコキュートは正しい使い方をすれば、長期にわたって使用でき、光熱費の節約も可能です。
エコキュートの購入を検討されている人、光熱費の節約をしたい人はぜひ参考にしてみましょう。
また、エコキュートの仕組みについて知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
エコキュートの導入をご検討中の方や、導入後の不具合でお悩みの場合など
どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
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目次
エコキュートの寿命は何年?
エコキュートの寿命は一般的に10〜15年です。
ただし、使用頻度や設置環境などによって寿命が変わってきます。
ヒートポンプの寿命
ヒートポンプは空気の圧縮や熱交換を行いお湯を温める熱源を作るエコキュートの要となる部分です。
ヒートポンプの寿命は、5〜10年程度と言われています。
ヒートポンプは電気回路に使われる部品が経年劣化を起こしやすいため、寿命が貯湯タンクに比べて短めです。
ヒートポンプが寿命を迎えてしまうと、水に熱を与えてお湯を作る過程が機能しなくなってしまいます。
お湯がうまく作れなくなったり、エコキュートのエラーコードが表示されたりする場合は、ヒートポンプの寿命や不具合が考えられるため交換を検討しましょう。
貯湯タンクの寿命
貯湯タンクはヒートポンプで温めたお湯を貯めておく部分です。
エコキュートは、夜中に温めたお湯を貯湯タンクに貯めておいて、貯めたお湯を日中から夜間にかけて使っていきます。
貯湯タンクは比較的シンプルな構造であるためヒートポンプより寿命は長いですが、大体10〜15年程度で交換が必要です。
貯湯タンクは、タンクの排水などのお手入れを定期的に行うことで、長く使うことができます。
しかし、手入れをしないでいると貯湯タンクの寿命が短くなってしまうため注意しましょう。
お湯が出なくなったり、エコキュートのエラーコードが表示たりする場合は、貯湯タンクの交換時期の可能性があります。
【チェックリスト】エコキュートが寿命の際に起こる症状
「エコキュートがそろそろ寿命かな」と思われる頃によく見られる兆候を3つ紹介します。
次のような症状が見られたら、専門の業者に一度相談することを検討してみてもいいでしょう。
エラーコードが表示されやすくなる

エコキュートの寿命が近づいた際、エラーコードが表示されやすくなることがあります。
エラーコードとは、不具合を知らせるために、エコキュートのリモコンに表示されるアルファベットや数字を指します。
10年から15年以上使用しており、エラーコードが何度も表示されるようであれば、寿命が近い可能性があります。
エラーコードは各メーカーで異なることが多いため、各取扱説明書で確認してみましょう。
なお、弊社でお取り扱いのあるメーカー製品については、エラーコードをこちらからご確認いただけます。
不具合によっては自分で解消できるものもありますが、点検や修理交換が必要なものがあります。その場合はメーカーや設置店などに問い合わせが必要です。
お湯の温度調整ができなくなったり、お湯が出なくなったりする

エコキュートの寿命が近づいた際に一番気づきやすいのがお湯の温度調整ができなくなったり、お湯が出なくなったりすることでしょう。
お湯が出ない原因は、まず水が出るか出ないかで異なります。
水は出るのにお湯が出ない場合の原因と対処法は以下の通りです。
<お湯が出ない原因の一例> ・貯湯タンクのお湯ぎれ ・混合水栓の故障 ・止水栓の閉鎖 ・給水ストレーナーのごみ詰まり など |
また、水もお湯も出ない場合は「配管の凍結」や「断水」が考えられます。
お湯が出ない場合の詳しい原因と対処方法については下記に詳しく記載しているため、気になる方は下記記事もご覧ください。
エコキュートから異常な音がする

その他、エコキュートの寿命が近づいた際によくあるのが異音です。
異音の原因として多いのがファンモーターの故障です。
ファンモーターとはヒートポンプユニットについているプロペラを指し、空気を集
めたり送り出したりする際に使用します。
異音が鳴る場合、異物が入ってプロペラが動くのを邪魔している場合や、プロペラ
の劣化、破損が原因のケースがよくあります。
また、エコキュートから小さな「ボン」というような音がする場合、不完全燃焼も
考えられます。その場合は、すぐに業者に相談しましょう。
【寿命を延ばす方法】エコキュートを20年使うためには?
エコキュートを長持ちさせるためにはどのようなメンテナンスをすれば良いでしょうか。
各場所のお手入れ方法を紹介していきます。
浴槽アダプターの清掃

浴槽アダプターはエコキュートから浴槽にお湯を貯めるときのお湯の出口にあたる部分です。
浴槽アダプターにゴミや汚れが溜まると、お湯の循環が悪くなりエコキュートに負担がかかったり、追い炊きの効率が落ちたりします。
このため、浴槽アダプターは、定期的に清掃を行いましょう。
清掃の頻度はお風呂の使用頻度などにもよりますが、週に1回程度掃除するのが理想的です。
浴槽アダプターのフィルターは簡単に取り外しできます。
フィルターは外して、ブラシなどを使って清掃するようにしましょう。
また、市販の風呂配管洗浄剤(ジャバなど)を使用した定期的な清掃をするとさらに効果的です。
逃し弁の点検
逃し弁はエコキュート内の圧力が上がりすぎたときに減圧を行う機構です。
逃し弁が機能していないと、エコキュートの減圧が行えなくなり危険です。
エコキュートを良い状態に保つために、逃し弁の点検を行いましょう。
点検方法は、エコキュート本体の下部にある排水口から水が出ていないか確認します。
エコキュートの排水口から水が出ていた場合は、エコキュートの上の部分にある逃し弁の蓋を開け、レバーを上下するようにします。
やけどをしないよう、お湯が冷めているときに点検を行いましょう。
点検の頻度の目安は年に2〜3回です。
水漏れの確認

エコキュートを長持ちさせるためには水漏れの確認も行いましょう。
水漏れの確認は目視でも行うことができます。
まず、エコキュート本体の周りに濡れている箇所がないか確認をします。
エコキュート本体の周りが常に濡れている場合は、配管やエコキュートの内部に破損がある可能性があるため、業者に点検を依頼する必要があります。
貯湯タンクの排水
貯湯タンクも定期的なお手入れが必要です。
エコキュートを続けて使っていると水道水の中の不純物が貯湯タンクの中に溜まり雑菌繁殖の原因となります。
エコキュートの内部を清潔に保つために貯湯タンクのお湯を定期的に捨てることが必要です。
貯湯タンクの排水方法は、まず給水栓を閉じ、所定の手順に沿って貯湯タンク内のお湯を抜くのが一般的です。
使い始めの時期からお手入れを怠らず、年2〜3回排水を行いましょう。
エコキュートの交換を検討する際によくある質問
エコキュートの交換を検討する際、一般的にどのような疑問が多いのでしょうか。
ここでは、よくある質問を紹介します。
交換費用・価格相場はどのくらい?
エコキュートの交換費用相場は、工事費込みで50〜100万円程度です。
エコキュートを交換する場合、エコキュート本体代金と工事費が必要になります。
ただし、エコキュートの本体価格はタンクの大きさや機能によって大きく異なる点には注意が必要です。
エコキュートの交換をする場合は、極力一つの業者でなく複数の業者に見積もりを出してもらうことがおすすめです。
また、当社では複数のメーカーの取り扱いがあり、一度に各メーカーの見積もり比較も可能です。
無料でお見積りが可能なため、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
故障が多いメーカーはある?
結論から言うと故障の多いメーカーはありません。
メーカーごとによって独自の技術や機能が異なるため、ご予算に合わせて使いたい機能があるメーカーを選ぶと良いでしょう。
また、エコキュートは長期間使うことを前提とした商品なので、各メーカーで無料保証期間が設けられています。
初期の故障に関して保証の期間内であれば、無料の修理をしてもらえるため、その場合は各メーカーへお問い合わせをしましょう。
保証期間が長いメーカーについては下記記事でも紹介しているため、気になる方はぜひご覧ください。
エコキュートの交換で補助金は使える?
エコキュートの交換で補助金の活用ができます。
2025年国の補助金の場合、対象機器であればエコキュートの交換の際に国から一台につき、補助金6万円が支給されます。(「おひさまエコキュート」については、2025年度の⽬標基準値を満たしていないものも対象とする。)
さらに下記の要件をクリアすると補助金が加算されます。
加算要件は以下の通りです。
A要件: | インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。 |
B要件: | 補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、aまたはbに該当するものであること。 (a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率または年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、または、b.おひさまエコキュート) |
要件Aに当てはまる場合は+4万円/台、要件Bに当てはまる場合は+6万円/台、両方満たしている場合は+7万円/台の補助金が加算されます。
また既存の給湯設備を撤去し、補助対象のエコキュートと交換する場合、撤去加算が適応される場合があるので確認しましょう。
対象のエコキュートで加算要件を満たした場合最大21万円の補助金を受給できます。
予算額に達すると補助金の受給ができないため、早い目に申し込みを行いましょう。
エコキュートの寿命を伸ばそう!
本記事では、エコキュートの寿命やエコキュートのお手入れ方法、エコキュートを使った時の注意点、メリットについて説明しました。
エコキュートの寿命は10〜15年で、使用年数の浅い時期からお手入れを正しく行っていれば長期にわたり使用できます。
エコキュートは、光熱費を節約できることに加え、環境に優しい、災害時に役立つといった数多くのメリットがあります。
水圧が低い、設置スペースをとる、湯切れを起こすといったエコキュートのデメリットと言われている点も、ご家庭に適したエコキュート製品を選択することで解決できます。
サンフィールドでは、エコキュートを始め環境に優しい設備機器を数多く扱っています。
エコキュートの購入や施工を検討している人はぜひ相談してみましょう。
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