エコキュートの水抜きは大切?方法やタイミング、効果について解説
投稿日 2022年7月11日 最終更新日 2024年9月25日
「エコキュートの水抜きはどのタイミングが最適なの?」
「自分で水抜きをする場合の手順や注意点は?」
「専門の業者に水抜きを依頼する際の費用や注意点が気になる」
と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
エコキュートは、大気中の熱を利用してお湯を作り出す機器です。
環境に優しく、光熱費も節約できるため、多方面から注目を集めています。
しかし、エコキュートの水抜きをサボってしまうと、寿命が縮まったり、清潔なお湯を使えなくなったりするかもしれません。
今回の記事では、エコキュートの水抜きを行うタイミングや具体的な手順、専門の業者に依頼する際の費用や注意点などを紹介します。
エコキュートの水抜きをしようと考えている方には必ず役立つ記事となっていますので、ぜひ参考にして下さい。
エコキュートの導入をご検討中の方や、導入後の不具合でお悩みの場合など
お悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。
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目次
エコキュートの水抜きが重要な理由とは
エコキュートを長期的に利用する上で欠かせないのが「水抜き」です。
エコキュートを購入してから水抜きをやったことがない場合、もしくはエコキュートの水抜きをしばらくしていない場合は、将来トラブルが起きやすくなるかもしれません。
しかし、どうしてエコキュートの水抜きが重要なのでしょうか?
水抜きの作業をやらないとどうなってしまうのでしょうか?
エコキュートの水抜きが必要な理由はさまざまです。
以下で、水抜きが重要な理由を確認していきましょう。
タンクに不純物が貯まる
エコキュートのタンクに貯まる不純物を排出するために水抜きは重要です。
エコキュートは大気中の熱で温めた水を貯湯ユニットに貯めて、お風呂や台所で必要なときにお湯が使える仕組みになっています。
この時に使用する水道水には、微量ですがナトリウムやカルシウム、カリウムなどの成分が含まれており、水抜きを実施しないと不純物が貯湯タンクに貯まってしまうのです。
清潔なお湯を使用するためにも、水抜きを定期的に実施するようにしましょう。
浴槽に汚れが浮く
水抜きをサボってしまうと、浴槽に汚れが浮いてしまう可能性があります。
先述した通り、エコキュートで使用する水にはわずかに不純物が含まれています。
この不純物が溜まっていってしまうと、目に見えるくらいの大きな汚れとなり、浴槽にお湯を張るときに浮いてしまうのです。
加えて、この汚れは悪臭の原因にもなるので、快適な状態で入浴するためにも水抜きの作業が重要になります。
お湯に劣化したゴムパッキンが混ざる
水抜きをしないとお湯に劣化したゴムパッキン(黒いゴミ)が混ざることがあります。
エコキュートを長年使用していると、製品は機能していたとしても、内部の部品が劣化していきます。
配管を接続するために使われているゴムパッキンは、経年劣化による影響を受けやすく、お湯の中に混ざることがあるのです。
ただ、水抜きや清掃をしてもゴムパッキンが混ざるという場合は、ゴムパッキンの劣化がかなり進んでいるということなので、パーツ交換、もしくはエコキュート自体の交換を検討するとよいでしょう。
エコキュートの寿命が短くなる
水抜きをしないとエコキュートの寿命が短くなることが懸念されます。
タンク内に溜まってしまった汚れによって、浴槽のフィルターが詰まりやすくなりますし、ヒートポンプの故障にもつながる可能性があります。
このようなトラブルが継続的に起きると、エコキュートの寿命が短くなってしまうため、定期的に水抜きを実施することが大切なのです。
ちなみに、タンク内の汚れによって効率的にお湯が循環しなくなることで、電気代が余計にかかってしまう可能性もあります。
エコキュートの水抜きをするタイミング
それでは、エコキュートの水抜きはどれくらいのスパンで実施するべきなのでしょうか?
結論から述べると、エコキュートの水抜きは半年〜1年を目安にして実施するとよいでしょう。
定期的に実施することでタンク内に汚れがたまるのを防止できるだけでなく、前述の通りエコキュートを長持ちさせることができます。
タンクや配管は目で汚れを確認できない部分なので、水抜きを実施する習慣を身につけることが大切です。
「大掃除のときに行う」、「ゴールデンウィークなどの長期休みに実施する」など、あらかじめ計画を立てておくことをおすすめします。
エコキュートの水抜きをした場合の効果
エコキュートの水抜きをすることで、どのような効果を得られるのでしょうか?
エコキュートの水抜きは、製品を長持ちさせるのに効果的です。
タンクに不純物のない状態を保つことで、ゴミによって配管や浴槽のフィルターが劣化するのを防ぐことができます。
しかし、水抜きをせずにいると本来は10年以上使用できる製品であっても、10年も経たないうちに故障してしまう可能性があります。
修理をする、新しい製品を購入するなどのコストを考えると、定期的に水抜きを実施してなるべく長く製品を使用することが重要なのです。
エコキュートの水抜きをする手順
それでは、実際にエコキュートの水抜きはどのように実施すればいいのでしょうか?
水抜きをする手順
エコキュートの水抜きをする手順を紹介します。
各メーカーでそれぞれ細かい部品の場所が違いますが、手順は大きく変わりがないものがほとんどです。
もし部品の場所などが分からない場合は、各メーカーの公式ホームページや取り扱い説明書を参考に実施してみてください。
漏電遮断機の電源を切り、給水用の止水栓を閉じる
まずは、エコキュートのタンクに漏電遮断器が付いているので、カバーを外して、電源をオフにします。
本体の近くにある配管を確認して、配管の途中にあることが多い給水用止水栓を閉じると、給水が止まります。
逃がし弁を上向きにして開ける
本体上部にある「逃がし弁」の扉を開いて、弁を上向きにして開けます。
普段触ることのない場所なので、開けにくいことがあります。
逃し弁を開けても排水管からお湯が出ないときは、エコキュートの故障の可能性があります。
その場合は、販売店や専門の業者に相談してください。
排水栓を開け、汚れを排水する
エコキュートの排水栓を1〜2分ほど開け、内部の水を排出します。
排水栓は通常、給水配管専用止水栓の配管の近くにあります。
管から出てきた水を入れるバケツを用意しておくといいでしょう。
汚れが出なくなった段階で給水止水栓を開ける
汚れが出なくなるまで排水し、排水後は排水栓を閉めます。
その後、給水用止水栓を開けると、エコキュートに給水されます。
逃し弁を閉じて、漏電遮断機をオンにします。
それぞれの栓や弁を操作する時には、開け閉めがきちんと行われているか確認することが重要です。
また、電源の取り扱いには注意し、安全な作業環境を確保してください。
参考:https://www.phz-life-partner.com/blog/ecocute-draining/
参考:https://www.mizu-tech.co.jp/blog/5578/
風呂で水抜きをする場合
風呂で水抜きをする場合を例に手順を解説します。
風呂配管を洗浄する
風呂配管にたまっている汚れを取り除きましょう。
まずお風呂の自動運転をオフにして、浴槽にお湯をためます。
その後に洗浄剤を入れて、メニューから配管を洗浄するボタン押してください。
洗浄が完了したらお湯を抜いて、すすぎのために浴槽にお湯はり(もしくは水はり)を行い再度排水して完了です。
ただし、メーカーや製品によって風呂配管を洗浄する方法は異なります。
公式ホームページや取扱説明書をしっかりと確認して、正しい方法で洗浄することが大切です。
なお、一度風呂配管を洗浄しても、お湯にゴミが浮かぶなどという場合は、再度同じ工程を繰り返してみてください。
タンクを洗浄する
続いて貯湯タンクの水抜きを実施します。
エコキュートを実際に操作する必要があるので、ドライバーなどの道具を用意しておきましょう。
まずは漏電遮断器をオフにして、給水配管についている給水側止水栓を閉めます。
タンクの点検口を開けて逃し弁レバーを起こします。
そうしたら排水栓を開いて、タンク内の水や汚れを流しましょう。
作業が終わったら排水栓を閉めて、給水側止水栓を開きます。
逃し弁レバーを元の位置に戻して漏電遮断器をオンにすることも忘れないでください。
ただし、製品によって手順が異なる可能性があるので、必ず説明書を確認してから実施してください。
エコキュートの水抜きをする際の注意点
エコキュートの水抜きをする場合、気をつけるポイントがいくつか存在します。
ここでは、エコキュートの水抜きをする際の注意点を確認しましょう。
電気代が安い電力会社を選ぶ
電力自由化によって選べる電力会社は増えたものの、エコキュート用の夜間が割安な料金プランを提供している電力会社はごくわずかなので、電力会社を選ぶ際はしっかりと確認しておきましょう。
熱湯による火傷に注意する
エコキュートの水抜きをする際に、手順を間違えると止水栓や給水栓などから熱湯が飛び出すことがあります。
設定温度が高すぎたり、触る部分を間違えたりすると、このようなトラブルにつながります。
ただ、取扱説明書やホームページで紹介されている手順に従えば、トラブルは事前に防ぐことができます。
もし何か不明点があるようでしたら、しっかりと問い合わせするようにしてください。
また、作業をする際は熱湯で火傷しないように、十分注意を払ってください。
冬期は避ける
エコキュートの水抜きは、寒い季節を避けることをおすすめします。
0度を下回るような気温で実施してしまうと、途中で水が凍結してしまい、排水が上手く行われない可能性があるためです。
特に雪が毎年降るような寒い地域に住んでいる方は、水抜きをするタイミングを慎重に考える必要があります。
もし冬に水抜きを実施する場合、気温が下がる朝方や夜を避けて、日中に行うようにしましょう。
エコキュートの水抜きを業者に依頼する際の3つのポイント
「エコキュートの水抜き、洗浄、点検などの作業は自分ではよくわからない」という方は、業者に依頼するのも一つの手段です。
業者に依頼することで、自分では取り除けないゴミを除去してもらえ、部品が正常に機能しているかなどを点検してもらえます。
順に詳しく解説します。
費用の相場を把握しておく
エコキュートの水抜き作業には、業者によってかかる費用が異なる場合があります。
そのため、事前に費用の相場を把握しておくことが大切です。
相場を把握する際には複数の業者に見積もりを取ると、適正な価格設定かどうかを判断できます。
また、Webサイトで費用の相場を調べることも可能です。
実績や評判・口コミを確認する
エコキュートの業者を選ぶ際には、実績や評判・口コミを確認することが重要です。
まずは、業者のホームページや口コミサイトで、顧客のレビューや評価を確認しましょう。
実績や評判・口コミを確認することで、本当に給湯器に関するノウハウを持っているかどうかや対応が親切かどうかなどサービスの品質を確認することができます。
修理に関する資格を保有しているかを確認する
依頼する業者が修理やメンテナンスに関する資格を保有しているか事前に確認をしましょう。
エコキュートの水抜きには専門知識と技術が必要です。
また、取付よりも修理の方が難度が高いとも言われています。
例えば、給水装置工事に関する国家資格の給水設備工事主任技術者や、電気工事に関する国家資格の第二種電気工事士の資格を持っているかなどを確認することが重要です。
資格を持つ業者は、作業の品質や安全性に対する責任感があり、信頼できるといえるでしょう。
参考:https://eco-ousama.com/blog/ecocute-syuuri/#i-6
エコキュートの水抜きを行おう
今回の記事では、エコキュートを利用している方に向けて、水抜きの重要性や方法、注意点などを解説しました。
水抜きを実施することでタンクにゴミがたまりにくくなりますし、エコキュートを長持ちさせることができます。
水抜きは半年〜1年程度のスパンで実施しますが、排出中の水が凍結してしまう可能性があるため、冬は避けるとよいでしょう。
水抜きの方法がよくわからないという方は、業者に依頼することをおすすめします。
サンフィールドではエコキュートを取り扱っており、多数の施工実績があります。
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