2024年度の東京都の計画停電はいつ?計画停電の準備と対策を紹介!
投稿日 2024年9月24日 最終更新日 2024年9月25日
日ごろから電力会社から電気を購入(買電)している世帯では、「計画停電」と聞くと電力需要ピーク時の生活が不安になるのではないでしょうか。
本記事では、計画停電への対策、影響や注意事項、計画停電の仕組み・意図についてご説明します。
再生可能エネルギーが停電時、通常時にもたらす恩恵や活用例などもご紹介します。
計画停電だけでなく、災害対策・節電対策として、是非一つの案として共有してみてください。
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目次
2024年度の東京都の計画停電はいつ?対象となるエリアは?
2024年度の計画停電は、東京都以外のエリアを含め現時点(2024年9月24日)で発表されていません。
2024年度からは、計画停電の在り方について見直されました。
沖縄県を除く日本全域は、地域間連系線と呼ばれる一つの送電線で繋がれており、電気量が足りなくなった地域にいつでも電気が送れる送電網状態となっています。
従前の運用では、一定のエリア単位での予備率(=災害時に利用できる備蓄電力量のこと。)で管理されていた為、電力が不足するエリアでのみ計画停電が実施されていました。
見直された今後の運用では、沖縄県を除く日本全域を9つのエリアに均等に分け、各エリア毎に広域的に予備率管理をします。
そのエリア内で更にグループを分け、決められたタイムテーブルであらかじめ設定された時間内で計画停電を実施する運用に代わりました。
計画停電の準備と対策
計画停電は、急な停電とは違いあらかじめ電気が利用できなくなる時間帯が通知されます。
そのため、前もって必要物資を用意することで停電に備えることができます。
しかし、備えると言っても何をするにも電気を使う現代で、なにをいくつ、どう備えたらよいかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、計画停電前に準備しておくべきことや、自家発電することのメリットについてご紹介します。
電源を確保しておく
まず第一に、電源を確保しましょう。
停電中は固定電話が使えません。
連絡手段となる携帯電話・タブレット・パソコンはもちろん、緊急時の備えになるモバイルバッテリー、ポータブル蓄電池等も充電し使用できるようにしておきましょう。
照明や暖房の代わりとなる手段を準備する
夜間に照明がない状態を避けるために懐中電灯やランタン等の準備をしましょう。
LEDタイプであれば消費電力が少なく長時間使用できるので、災害時にもフル活用できます。
また、計画停電は日夜問わず実施され、真冬・真夏でも実施される場合があります。
冬季は、電気ストーブやエアコンなどの暖房設備も利用できません。ガスや灯油を使用する暖房設備がない場合は、布団や衣類、カイロの準備をしましょう。
夏季も同様に冷房機器が利用できません。ハンディ式の扇風機や保冷剤、うちわなどを利用して体温調節に努めましょう。
電力の需要と供給のバランスが崩れ供給力不足となれば、大規模停電を回避するために計画停電実施が発令されます。
食料と水を準備しておく
食料と飲料水を用意しておきましょう。
長期にわたり停電が見込まれる場合は、電子レンジは勿論、IHクッキングヒーター等の家電も使えなくなります。
例えば、惣菜パンなど調理なしで食事がとれる食品を用意しておきましょう。
また、最近では、停電時に非常用電源を利用して営業を続行できるコンビニエンスストアが増えました。
近所に停電時でも利用できる店舗があるかどうか調べておくのもよいでしょう。
断水に備えて水をためておく
断水に備え事前に水をため、水を利用できる環境を準備をしましょう。
水道施設も停電の対象になることもあり、自家発電設備を持たない水道施設が管轄の地域の場合、断水が発生します。
その場合、お風呂や排泄、お手洗い、水分補給ができなくなります。
そのため対策として、事前にお風呂に水を貯めそこからバケツでくみ上げることでトイレの水を流すことに利用できます。
その他にも、やかんや鍋に水を貯めることで水分補給や手洗いにも利用できます。
家電製品にも配慮する
計画停電中はコンセントを利用できません。
例えば、冷蔵庫ももちろん使えません。庫内にある生ものや冷凍品は傷んでしまいます。
計画停電はあらかじめ実施日時が周知されるので、実施される期間は冷蔵庫の在庫状況に注意しましょう。
冷凍庫内には適用できませんが、氷嚢(氷が入った袋)を作成し冷蔵庫に入れることで一定の低温を確保できます。
直前でエレベーターを使用しない
計画停電実施時間が近づいて来たら、エレベーターの使用は極力控えましょう。
最近では予備電力を使って災害時にも利用できるエレベーターも増えてきましたが、その予備電力もいつ使えなくなるかわかりません。
エレベーター使用中に停電が発生すると、閉じ込められる可能性があります。
現金を準備する
電子決済に対応しない場合があるので、あらかじめ現金を用意しておきましょう。
停電中はATMやレジも使えなくなります。
一部、予備電力で利用できる店舗が増えましたが、まだまだ普及は始まったばかりです。
停電時に役立つ設備を導入しておく
ここでは、停電時に特に役立つ設備を紹介します。
停電時・災害時に本領を発揮するものですが、平常時にも電気代の節約としてもかなり有用な機器です。
太陽光発電設備
停電により電気供給(買電)ができなくても、日中の時間帯に太陽光で発電した電気を住宅設備で使えるようにする機器です。
太陽が出ている日照時間であれば曇天時・荒天時でも発電できます。
災害時に役立つだけでなく、電気代の大幅な節約にもなります。
蓄電池
蓄電池の単体利用時は、電気代が安い時間帯に買電をすることで電気代が高い時間帯の使用を節約することが可能です。
前述した太陽光発電と組み合わせて活用することで、日中に太陽光発電で利用しなかった余剰電力を蓄え、災害時や夜間に利用することができます。
平常時は夜間の電気を賄い電気代を節約でき、災害時にも活用することができます。
V2H
EV(電気自動車)を所有しているご家庭であれば、V2HにEVを接続することで、住宅からEVを給電するだけでなく、
EV内のバッテリーを住宅設備に放電できるようになります。(V2H無しではEVから住宅への放電は不可)
災害時には、住まいの地域で停電しても、近隣の電気供給可能な充電スポットで電気を貯めて帰ることで、その電気を住宅設備へ放電し利用できます。
EVを”走る蓄電池”化できます。前述した蓄電池・太陽光発電設備と組み合わせて活用することで、電気代0円も現実的です。
エコキュート
電気代が安い夜間にお湯を作り、日中の電気代を節約するものです。
災害時には、緊急用の水源としても利用できます。
前述した各3機器と組み合わせることで、災害時でも平常時と変わらず暖かいお風呂に入れたり、温水を利用して料理や片付け・掃除ができます。
計画停電の基礎知識をわかりやすく解説
そもそも計画停電とは何か。なぜ実施する必要があるのか、過去の事例に触れながら説明していきます。
そもそも計画停電とは
計画停電とは、電力の需要が供給を上回ると予想された際に、大規模な停電を回避するための施策です。
しかし計画停電を実施することで、国民の生活や社会の経済活動に甚大な影響を与えます。
そのため電力供給会社は、計画停電を行わざるを得ない状況を回避するべく、日々供給力の確保や発電量の安定化に努めています。
また、需要過多で計画停電の実施が計画される前に、電力利用エリアへの節電要請を行うことで需要を抑制し、需要と供給のバランス回復に努めています。
過去の事例と影響/2011年の計画停電を例として解説
1960年頃までは、定期的に計画停電が実施されていました。
近年では、発電所や省エネ家電が増えたり自家発電が主流となったりと、昔と比較すると電力の安定供給が容易になったため、近年では不定期での実施になりました。
しかし、災害や地球温暖化による電気の需要過多による計画停電はいつでも起こりえます。
2011年の東日本大震災では、東京電力福島第一原発事故の影響により東京電力・東北電力が2週間にわたり計画停電を行いました。
1都8県を5エリアに区分けし、1日1エリアを最大3時間、計32回の計画停電が実施されました。
計画停電の影響と対応
計画停電中は、エアコンや照明が使えません。
体調管理や危険管理、飼育しているペットの室温・水温管理には十分気を付けましょう。
また、テレビやカメラの録画機能やタイマー/リマインダ機能も使えません。
オートロック機能も作動しませんので、セキュリティや防犯にも注意が必要です。
企業では、サーバールームのエアコンも使えず、サーバー機器への給電もできません。
解決策として、UPSと呼ばれる「無停電電源装置」を活用することで、停電後も電源を20分ほど利用できます。
多くの企業は蓄電池やUPSを利用してサーバーを守っています。
また、固定電話の対応も同様にNTT東日本の「停電対応電源アダプター」を活用することで、応急的に固定電話を利用することができます。
計画停電時の注意事項
停電中
計画停電中は、エレベーターやエスカレーター、自動ドアや信号機も止まってしまいます。
信号機の代わりに警察官による交通整理が行われる交差点もありますが、全ての交差点で交通整理が行われるわけではありません。
外出の際は交通に十分注意しましょう。
停電中は、身の危険が増しますので、自己管理には気を付けましょう。
また、停電復旧後に電気が通ることで事故につながる電気機器があります。
以下の機器に関しては、電源をOFFにした上で、コンセントから電源を抜いておきましょう。
・ドライヤー、アイロン、ヒーターなどの熱を発生させる機器
・ミキサーや電動ドリル/のこぎりの高速で動作する機器
停電後
テレビや炊飯器等、タイマー機能が搭載されている機器は時刻を設定しなおしましょう。
機種によっては設定内容が全てリセットされるものもあるので、タイマー機能等設定しなおす必要があります。
まとめ
今回、計画停電を実施する理由や背景、影響や注意事項、それに伴う対策について説明してきました。
今や電気は人類の生活に欠かせないものになりました。
停電時・災害時にも普段と変わらない生活ができれば、不安も健康被害も生命の危険もありません。
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