ソーラーカーポートは後付けできる?費用や補助金について解説

ソーラーカーポートは後付けできる?費用や補助金について解説

投稿日 2024年12月19日 最終更新日 2024年12月19日

太陽光発電に興味をお持ちの方、ソーラーカーポートという選択肢をご存じですか?

ソーラーカーポートは、車を守るカーポートの機能に太陽光発電を組み合わせた、一石二鳥の設備です。環境への配慮と実用性を兼ね備え、注目を集めています。

しかし、「後付けできるの?」「費用はどのくらい?」「補助金は使えるの?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。

今回は、ソーラーカーポートの基本から、後付けの可能性、一体型と搭載型の違い、費用、補助金制度まで詳しく解説します。

さらに、設置期間やメンテナンス、蓄電池との組み合わせについても触れ、導入を検討している方の疑問にお答えします。

また、太陽光発電のそもそもの仕組みについて改めて確認したい方は以下の記事を参考にしてみてください。

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ソーラーカーポートは後付けできる?設置条件も紹介

ソーラーカーポートは条件が揃えば、後付けができます。

ソーラーカーポートは太陽光発電一体型カーポートと、太陽光発電搭載型カーポートの2種類があり、後者の搭載型では後付けが可能です。

ただし残念ながら全てのカーポートに後付けできるわけではありません。

以下に主な設置条件を解説しますので、確認してみましょう。

ポリカーボネート以外の屋根素材を使用している

太陽光発電を設置するなら、カーポートの屋根の素材は、ポリカーボネート以外がいいでしょう。

ポリカーボネートとは透明またはすりガラスのような素材で、衝撃や熱、また紫外線にも強いためカーポートの屋根として人気です。

しかし、太陽光パネルや架台の重さを支えるほどの耐荷重性がないため適しません。

カーポートに太陽光パネルを積載するため、折板と呼ばれる金属を波状に折り曲げた板で作られた屋根など、耐荷重性が高い屋根がおすすめです

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太陽光パネルの重さに耐えられる

カーポートは暴風雨や地震などにさらされる可能性があるため、平常時だけでなく自然災害時にも太陽光パネルを支えることができるかの確認が必要です。

前述の屋根の素材だけでなく、柱の強度などに関しても十分な強度があるか、一度業者に相談してみることをおすすめします。

1点注意点としてデザイン性の高いカーポートの場合、片側だけの支柱だけで支えられているケースがあります。

太陽光パネルを屋根に設置するには、4本の支柱があり、屋根の耐荷重性が高い点が必須要件となるため注意しましょう。

ソーラーカーポートは平常時の使用はもちろんですが、非常事態に使用できることが大きなメリットの一つなので、強度はとても重要です。

太陽光パネルを設置できる大きさがある

太陽光パネルを設置するために、十分なスペースを確保できるかを事前に確認しましょう。

ソーラーカーポート自体は1台分から設置が可能ですが、発電効率などしっかり調べてから必要な数を把握してからの方が後悔がないでしょう。

また日中の日当たりや影になる障害物がないかなどの確認も大切です。

条件にもよりますが、発電量などを考慮すると、2台分以上の駐車スペースがあるといいでしょう。

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建築基準法や消防法など関係法規を遵守している

ソーラーカーポートは建築基準法上の「建築物」です。

したがって、地面に直接設置するタイプの太陽光発電とは違い、設計や施工などの際、建築基準法に則る必要があります。

一定の広さ以下であれば、この限りではありませんが、車2台分以上のカーポートであれば建築確認申請が必要です。

参考:国土交通省 | 建築基準法制度概要集

そもそもカーポートとは?種類を含めてわかりやすく解説

ソーラーカーポートには一体型、搭載型の2つの種類があります。

以下の表で違いを比較してみましょう。

カーポートの種類太陽光発電一体型太陽光発電搭載型
イメージ
形状屋根自体に太陽電池が組み込まれている既存のカーポートに太陽光発電パネルと架台を載せる
メリット・デザイン性に優れており、パネル間のデッドスペースが生まれない。
・工期が短い
・屋根の内側で反射した太陽光を吸収できる。
・最適な方角、角度で設置でき、高効率な発電が可能
・熱が逃げやすいため発電効率が良い
デメリット・熱がこもりやすい
・効率的な角度調節に限界があり、高効率で発電できない場合がある。
・積載可能な屋根材が限られている
・パネル間にデッドスペースが生まれる可能性がある。

後付けでソーラーカーポートとして使用可能なのは搭載型のほうです。

搭載型の方が一体型のものよりメンテナンスもしやすいでしょう。

搭載型は屋根と太陽光発電パネルとの間に空間ができることで熱が逃げやすい構造です。

そのため、発電効率も高くなります。

一体型・搭載型の他にオーダーメイド型もありますが、オーダーメイド型は自由に設計できる反面他の種類よりも費用がかかります。

カーポートに太陽光パネルを後付けするのにかかる費用はどのくらい?

ここからは、長州産業の太陽光モジュール[JAPAN BLACK]を例に用いて、駐車スペース別の設置枚数と費用、発電量の目安について説明します。

寸法公称最大出力メーカー希望小売価格
標準モジュール1,372×845×40mm223W¥145,970(税込)
ハーフモジュール700×845×40mm109W¥71,390(税込)
駐車スペース設置枚数発電量太陽光パネル
本体価格
1台分標準的なカーポート
(幅:2,400mm前後)
標準、ハーフ各6枚発電量:1,992kWh¥1,304,160(税込)
広めなカーポート
(幅:3,000mm前後)
標準12枚発電量:2,676kWh¥1,751,640(税込)
2台分標準的なカーポート
(幅:4,800mm前後)
標準:18枚発電量:4,014kWh¥2,627,460(税込)
広めなカーポート
(幅:6,000mm前後)
標準:24枚発電量:5,352kWh¥3,503,280(税込)
3台分標準的なカーポート
(幅:7,200mm前後)
標準:30枚発電量:6,690kWh¥4,379,100(税込)
広めなカーポート
(幅:9,000mm前後)
標準:36枚発電量:8,028kWh¥5,254,920(税込)

※奥行きを5,500mmと想定した場合

参考:長州産業 | 太陽光発電システム製品ページ

参考:長州産業 | JAPAN BLACK 223W/109W

既存のカーポートに太陽光パネルを積載する場合、パネル本体の価格+パワーコンディショナや架台等の必要部品に加え、工事費用がかかります。

メーカーや土地の条件、仕様、また業者によっても価格に幅があることもあるので、見積もりは複数の業者に出してもらうことをおすすめします。

ソーラーカーポートでどのくらい電気代が安くなる?

ソーラーカーポートを使うと太陽光発電で得た電気を自宅で使用することが可能なため、その分電気代が安くなります。

2台分のソーラーカーポートの年間の自家消費電気量は1,800kWhと言われています。

これに日中の電気これに日中の電気料金をかけるといくら得したかがわかります。

例えば日中の電気代が1kWh40円だった場合、1,800×40=72000なので年間72000円お得ということになります。

【徹底比較】ソーラーカーポートを導入するメリット・デメリット

ソーラーカーポート導入にあたって知っておきたいのがメリットとデメリットではないでしょうか。

ソーラーカーポートならではのメリット・デメリットは以下の通りです。

ソーラーカーポートのメリットソーラーカーポートのデメリット
・スペースを有効活用できる
・EV(電気自動車)との相性が良い
・自宅の屋根に設置できない場合に代用になる
・初期費用がかかる
・日当たりなど条件がある
・建築確認申請が必要な場合がある

メリット・デメリットを比較し、ソーラーカーポートを導入するかを見極めましょう。

メリットとデメリットについてさらに詳しく解説しますので、導入の参考にしてください。

一般的な太陽光発電のメリット・デメリットについては下記記事をご覧ください。

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ソーラーカーポートを導入するメリット

   ・ スペースを有効活用できる

カーポートの屋根は本来なら車を雪や風、雨から守るという役目ですが、それにプラスして発電ができるという意味でスペースを有効に活用できます。

すでに自宅に太陽光発電設備を設置している場合は、カーポートを用いて+α分を発電することが可能です。

   ・ EVとの相性が良い

太陽光発電とEV(電気自動車)は相性が良いので、EV(電気自動車)を検討またはお持ちの場合はソーラーカーポートを検討すると良いでしょう。

EVの充電に、ソーラーカーポートで発電した電気を用いることができます。また、V2Hと呼ばれる機器を用いることでEVへの充電だけでなく、EVから住宅設備へ給電することもできます。

EV(電気自動車)は蓄電できる容量が大きく、発電した電気をEV(電気自動車)に溜めておくことで災害対策にもなります。

   ・ 自宅の屋根に設置できない場合に代用になる

住居に太陽光発電をつけようと思っていたけど、耐荷性などの観点から諸事情で設置できなかった方もカーポートなら実現できることがあります。

太陽光発電を導入してみたい方はぜひ専門の業者に一度相談してみてはいかがでしょうか。

また、当社では「一体型」「搭載型」問わずご案内が可能です。屋根上、カーポート上の両方のご案内も可能ですので、検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。

ソーラーカーポートを導入するメリット

   ・ 初期費用がかかる

太陽光パネルを設置するので、費用がかかります。

車一台分であっても100万円を超える費用がかかる可能性があります

初期費用が気になる方は、補助金の活用も検討してみてはいかがでしょうか。

場合によっては大幅に初期費用を削減できる可能性があります。

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   ・ 日当たりなど条件がある

事前に、日当たりなどの条件がソーラーカーポートを立てる場所として相応しいか確認が必要です。

太陽光パネルを導入して後悔した方の大半は、発電効率や発電量を知らずに設置してます。

しっかりと発電効率を知り、積載方角や角度、積載枚数等から導きだした想定発電量から導入検討を行いましょう。

当社では、無料で発電量のシミュレーションをお手伝いいたします。お気軽にお問合せくださいませ。

   ・ 建築確認申請が必要な場合がある

カーポートは建築基準法上の建物に該当するため、一定の広さ以上のカーポートを立てる場合は建築確認申請が必要になることがあります。

まずは、専門の業者に相談し、事前に確認しておきましょう。

カーポートに関するよくある質問

ここからはカーポートに関するよくある質問を紹介します。

国が補助している個人向けの補助金はある?

自治体によっては、個人所有のソーラーカーポートに対して補助金があるケースがあります。

そのため、各自治体の公式HPで、一度確認してみましょう。

また、ZEH補助金の場合、適用される可能性があるので気になる方は一度当社までご相談ください。

また、当社では太陽光発電向けの補助金に関する相談を無料で承っています。

無料相談をお申し込みの方は以下よりお問い合わせください。

また、関東圏の自治体に関する太陽光発電の補助金については以下の記事にて詳しく紹介しています。

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設置にはどのくらいの期間がかかる?

約2〜3カ月の期間が必要です。

建築の流れは以下の通りです。

1計画・見積もり
2現地確認
3地盤調査
4詳細設計
5築確認申請書作成及び提出
6検査機関などによる確認
7確認済証受け取り
8工事着工

参考:環境省 ソーラーカーポートの導入と注意点について

建築確認申請はカーポートの広さによりいらない場合もあるので業者に確認しましょう。

メンテナンスは必要?

ソーラーカーポートでは基本的にはメンテナンスが不要です。

しかし、塩分や砂、排気ガスなどの汚れが長期間付着したままになると、徐々に腐食が進行する可能性があります。

腐食が進むと骨組みや柱、屋根部分に深刻な損傷が生じ、太陽光パネル本来の寿命を待たずに、カーポート全体の建て替えが必要になるケースもあります。

そのため、洗車と合わせて行うなど、無理のない範囲で簡単な清掃を行うことをおすすめします。

ただし、屋根の上など高所での作業は危険が伴うため、そのような場合は専門業者への依頼を検討しましょう。

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まとめ


今回は、カーポートの機能に太陽光発電を組み合わせた「ソーラーカーポート」について紹介しました。

電気代の節約や災害時の備えになるなど、さまざまなメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。

サンフィールドは、ソーラーカーポートに関連する太陽光発電システム、蓄電池、V2Hシステム、エコキュートなど、再生可能エネルギーを活用したサスティナブルな生活に向けた製品を多く取り扱っています。

各ご家庭の事情に合わせた製品をご提案させていただきますので、お困りのことがありましたら、いつでもサンフィールドにご相談ください。

太陽光発電設備や蓄電池、エコキュートをなるべく安く導入したいと考え、 補助金を活用しようとお考えの方は多いのではないでしょうか。

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  • そもそも補助金を利用できるのかがわからない。

このような方は、ぜひサンフィールドまでご相談ください。

サンフィールドでは、お客様の代わりに補助金申請の代行を行っており、手間なくスムーズに補助金を利用できます。

また、どのメーカーの製品のお見積りにも対応できるので、各メーカーの価格比較も簡単に行うことができます。

現在、まだご検討中の場合も、なるべく安く導入したいと
お考えの方は、ぜひ一度下記よりご相談ください。

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