【太陽光発電のメンテナンス費用は高い?】必要性や頻度・内容も紹介
投稿日 2023年9月27日 最終更新日 2024年9月20日
太陽光発電システムには、メンテナンスがつきもので、近年では太陽光発電のメンテナンスが義務化される動きも出てきています。
適切に太陽光発電のメンテナンスをすることで効率を最大化するだけでなく、寿命を延ばすこともできます。
今回の記事では、太陽光発電システムのメンテナンス費用やメンテナンスの必要性、頻度、具体的な内容や点検ポイントについて紹介します。
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目次
太陽光発電のメンテナンスの費用
太陽光発電のメンテナンス費用の相場を把握して、定期的に依頼できるように備えておくのがおすすめです。
住宅用太陽光発電・産業用太陽光発電それぞれの相場について解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
住宅用太陽光発電の場合
経済産業省によると住宅用太陽光発電のメンテナンス費用は、5kWの設備を想定した場合、1回あたり約 3.5万円程度です。
また、パワーコンディショナは20年間に一度交換する場合、29.2 万円程度が相場になります。
また、最近では太陽光発電の各機器の性能が向上したことにより、メンテナンスの頻度を小さくできる可能性が示唆されています。
参考:経済産業省 令和5年度以降の調達価格等に関する 意見(案)
産業用太陽光発電の場合
産業用太陽光発電は低圧太陽光発電・高圧太陽光発電の2つに分かれているので、設置している規模に合わせて参考にしてみてください。
注意点としては一年間でかかる費用について記載しているため、継続的に使用する場合は何年にもわたって必要になる点が挙げられます。
低圧太陽光発電(10kw~50kw)の場合
低圧太陽光発電の費用相場は年間約5万円から25万円程度です。
1カ月にかかる費用で考えればそこまで高額ではありませんが、発電量と電気代とのバランスで考える必要があります。
高圧太陽光発電(50kw~2,000kW)の場合
高圧太陽光発電の費用相場は年間約25万円から1,400万円程度です。
メガソーラーとも呼ばれていて、比較的高い費用が必要になる可能性が高いです。
参考:経済産業省 令和5年度以降の調達価格等に関する 意見(案)
メンテナンス費用の内訳
メンテナンス費用の内訳としては定期点検費用やパワコン交換・太陽光パネル洗浄などが挙げられます。
費用相場は大きな問題が起きていないのが前提であるため、修理や交換が必要になるとさらに費用は高くなる点は把握しておきましょう。
太陽光発電のメンテナンスの必要性
太陽光発電のメンテナンスの必要性についてですが、経年劣化や故障によって発電効率が低下していきます。
発電効率が低下している状態は発電量が低下することにつながるため、定期メンテナンスをおこなって、問題が起きていないか確認するのが大切です。
太陽光発電に使用されているモジュールは精密機械ではないので、一般的な機械などと比較しても寿命は長いですが、メンテナンス対応しないと寿命が短くなってしまうのは避けられません。
住宅用太陽光発電のメンテナンスが義務化されるのは本当?
住宅用太陽光発電のメンテナンスは、法律によって設備や運用方法で義務化されるかどうかが定められています。
義務化されるケースに該当するなら定期的に専門業者に依頼するようにしましょう。
具体的な義務化の内容について解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
義務化の内容
現在の法律で義務化されているケースは、固定価格買取制度(FIT制度)が適用されている太陽光・50kW以上搭載の太陽光発電設備が挙げられます。
少し前までは家庭用の太陽光発電は義務付けられないものも多かったのですが、メンテナンス不足による火災や破損のリスクを抑えるために2017年のFIT法改正より義務化されました。
義務化されないケース
先述したように太陽光が50kW未満で固定価格買取制度が適用されていない場合、義務化が適用されていません。
例えば発電した電気をすべて自家消費するケース、そもそもの発電量が少ないケースは対象外です。
しかし、義務がないからといって放置をせずに、定期的にメンテナンスするのがおすすめです。
メンテナンスを行う頻度と内容
メンテナンスを行う頻度と内容についても把握しておけば、適切なタイミングで依頼してメンテナンスを進められるようになるでしょう。
今回はメンテナンスを行う頻度の目安に加えて、どのような状況で頻度を調整しなければいけないかについて解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
メンテナンスの頻度
太陽光パネルのメンテナンスは定期的に行うのが大切であり、感電や火災などの事故につながるのを防ぐ目的もあります。
なんとなくメンテナンスが必要になると把握していても、なかなか具体的なタイミングについては分からない方は多いです。
立地条件により頻度は異なるため、メンテナンスの頻度に関して不安な方は、太陽光パネルを専門的に取り扱っている業者に相談しておきましょう。
目安は4年に1回
基本的な目安は4年に1回ですが、安定した発電効率・発電量を確保するためにも忘れずに行うのが大切です。
メンテナンスをせずに放置していると故障や異常に気づけないため、本来予定している発電量を確保できない可能性があります。
専門業者に定期的に依頼して、正常に稼働しているか見てもらいましょう。
頻度を調整する要因
立地条件や導入している太陽光発電システムによっては、頻度は調整しなければいけません。
例えば、雨が多く降る環境や砂ぼこりが起きやすい環境では太陽光パネルの負担が大きくなるため、4年よりも短いサイクルでの調整が必要です。
メンテナンスの内容
メンテナンスの内容としては、以下の6点が挙げられます。
・太陽光パネルの破損の点検
・太陽光パネルやその他機器の清掃
・パワーコンディショナなどの機器の点検・交換
・配線などの状態確認
・発電量の点検
・アースの点検
それぞれ安全に運用していくためには必要になる作業であるため、どのような内容で進められるかについては把握しておきましょう。
太陽光パネルの破損の点検
太陽光パネルは屋外に設置されているため、常に雨風などの外的要因にさらされている状態です。
汚れが付着してしまった箇所はホットスポットと呼ばれる発熱箇所になるので、雑草の影などが太陽光パネルに重なっていないか確認しなければいけません。
常に雑草の影が太陽光パネルに重なっている状態の場合、除草作業をして周辺環境を整えるようにしましょう。
太陽光パネルやその他機器の清掃
太陽光パネルやその他機器の清掃も発電効率・発電量を維持するためには重要であり、立地条件によっては砂などが付着しやすくなります。
砂やほこりなどが付着して発電量が大きく落ちている状態は望ましくなく、定期的に清掃して太陽光パネルを綺麗な状態に保っておきましょう。
どれくらいの費用が必要になるかは太陽光パネルの枚数や規模で違い、枚数や規模が大きくなるほど費用が高くなるのが一般的です。
パワーコンディショナなどの機器の点検・交換
ケーブルやコネクタなどの機器などが消耗品に該当します。
一般的にパワーコンディショナの寿命は10年から15年とされているため、長期にわたって使用していると一度か二度は交換しなければいけません。
また、メーカーの保証期間内であれば、無償で交換してもらえるケースもあるので確認しておくことが大切です。
配線などの状態確認
発電した電気を送るための配線などに問題が起きていないか点検して、損傷や劣化している場合は交換しなければいけません。
問題が起きていると発電効率がかなり落ちてしまうのに加えて、ケーブルから火花が散って火災の原因になる可能性も考えられます。
メンテナンス時に異常が確認された場合、安全面も考慮して速やかに対応することが重要です。
発電量の点検
想定している発電量を担保できているか点検して、明らかに発電量が少ない場合は問題が起きていると考えられます。
専門業者では測定器を使用するため、正確な発電量を測定できます。
アースの点検
基本的には太陽光パネル同士はアース線で結ばれていますが、アース線が役割を果たしていないと感電や火災につながります。
目視ではアースが問題なく接地できていると思っていても、接地抵抗器を使用して確認してみると接地できていないケースがあるかもしれません。
安全に発電をするためにも、アースの点検は必要です。
自分でメンテナンスを行うのは危険
自分で太陽光発電のメンテナンスを行うのは危険であるため、専門的な知識やノウハウを持っていないなら業者に依頼するのがおすすめです。
太陽光発電の運用には専門的な知識やノウハウが必要であり、自分で対応しても失敗してしまう可能性があります。
業者に依頼すると手間やお金がかかるのは避けられませんが、自分で対応すると太陽光パネルを破損してしまう等のさまざまな問題につながります。
太陽光パネルの洗浄1つをとっても水道水で洗ってしまえば、水アカやカルキの成分が悪影響を与えて発電量が落ちてしまう原因となる恐れがあります。
自分で対応して破損させると、その修理費などもかかるので、最終的な費用を抑えるためにも専門業者に依頼しましょう。
まとめ
今回は、太陽光発電のメンテナンスの費用、必要性、義務化、頻度と内容について解説しました。
太陽光発電システムを長く使うにはメンテナンスが重要で、自分で対応せず専門業者への相談・依頼が必要です。
サンフィールド株式会社は、太陽光発電や蓄電池などを取り扱う専門会社です。
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