太陽光発電なしでV2Hを導入するとどうなる?連携するメリットも解説!
投稿日 2024年6月13日 最終更新日 2024年11月25日
V2H(Vehicle to Home)システムとは、電気自動車のバッテリーから家庭に電力を供給することができる革新的な技術です。
太陽光発電と組み合わせると、より効率的なエネルギー活用ができるといわれていますが、太陽光発電がなくてもV2Hを導入することは可能なのでしょうか?
今回の記事では、V2Hの導入を検討している方に向けて、太陽光発電との連携の有無による具体的なメリット・デメリットを解説します。
V2Hを選ぶ際に気を付けるポイントも合わせて紹介しますので、自分に最適なシステムを見つけるヒントにしてみてください。
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目次
V2Hは太陽光発電なしでもメリットはあるのか?
V2Hを使う場合、太陽光発電とセットで扱われることが多いですが、もちろん太陽光発電なしでも使用が可能です。
太陽光発電なしの場合の主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・設置費用を安くできる。 ・夜間の料金プランの活用で電気代を安くできる。 ・外出先で電気自動車充電することで電気代を削減できる。 | ・電気自動車の充電の全てが電力会社頼りになる。 ・環境配慮に欠ける。 |
次に、V2Hだけを利用する場合の使用例と、メリット・デメリットの詳細をお伝えします。
V2Hだけを利用する場合の使用例
電気自動車に貯めていた電気をV2Hを使い、家庭で使用することができます。
ただし、電気自動車に充電されている電力を自宅で使った場合、その分バッテリーを消耗することは頭に入れておきましょう。
昼間と夜間では電気代の設定を変えることができる場合があります。
夜間に電気代が安くなるプランが提供されていることが多いため、夜間に電気自動車への充電をした方がお得になることが多いでしょう。
メリット
太陽光発電などと併用せずにV2Hを設置する場合、主なメリットを3つ解説します。
設置費用を安くできる
V2Hのみの設置であれば、初期費用を抑えることが可能です。
一般的に太陽光発電を合わせて設置する場合、100万円以上の費用がかかります。
そのため、V2Hのみを購入する場合は初期費用が大幅に安く抑えることができます。
夜間の料金プランの活用で電気代を安くできる
料金プランの見直しで電気代が安くなる可能性があります。
電気会社にもよりますが、多くの電気会社では夜間料金が安くなるプランがあります。
そうした割安のプランに設定すると夜間に電気自動車の充電をすることで電気代を抑えることが可能です。
例えば、東京電力では下記プランを提供しています。
プラン名 | 基本料金(1kWh) | 電力量料金(1kWh) |
夜トク8 | 255.69円 | 午前7時〜午後11時 42.60円 午後11時〜翌午前7時 31.64円 |
夜トク12 | 255.69円 | 午前9時〜午後9時 44.16円 午後9時〜翌午前9時 33.33円 |
ご自宅の電気代の見直しのためにも、一度V2H導入後のシミュレーションをしてみると安心でしょう。
外出先で電気自動車充電することで電気代を安くできる
自宅ではない場所で充電することで、電気代の削減が可能になる場合があります。
例えば近くの充電ステーションや、よく行くショッピングモールで安価で充電できる場所があれば電気代を抑えることが可能です。
ただし、いくら安く充電できたとしても充電をする場所が遠い場合は注意が必要です。
その分帰宅する際に車を走らせることになるので、充電しても消耗してしまいます。
デメリット
V2Hのみの設置(太陽光発電との併用なし)の場合、デメリットもあるので注意が必要です。考えられる主なデメリットを2つ解説します。
電気自動車の充電を全て電力会社から賄う必要がある
太陽光発電を併用しない場合、電気自動車への充電は電力会社から買った電力を使う必要があります。
したがって、充電分の電気代がかかります。
ただし、逆に太陽光発電の設置を同時に行うには前述の通り大幅な初期費用が必要になるため、「まずはV2Hの設置を」という人も多いようです。
V2Hを設置することで蓄電池の役目も担うため、急な停電などによる備えとなり、いざという時に役に立つでしょう。
環境に優しくない
全ての電力を電力会社からの供給に頼るため、再生可能エネルギーを活用する太陽光発電より環境負荷がかかります。
太陽光発電とセットで使用する場合の主なメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
・短時間で電気自動車を充電できる。 ・光熱費を下げることができる。 ・家庭用の蓄電池・パワコンの代わりになる。 ・環境に配慮できる。 | ・太陽光発電分の設置費用がかかる。 |
次の章ではV2Hのみの使用例と、メリット・デメリットの詳細をお伝えします。
太陽光発電を連携する場合の使用例
太陽光発電を連携する場合、太陽光発電の余剰電力をV2Hを使い、電気自動車に蓄電しておくことができます。
そのまま、電気自動車を動かすのに使用するだけでなく、電気自動車に蓄電した電力を夜間に使用することも可能です。
メリット
短時間で電気自動車を充電できる
電気自動車への充電は普通充電器からも可能です。しかし、V2Hを使用した方が早く充電ができます。
理由は一般的に普通充電の場合3kWの出力ですが、V2Hであれば6kWでの充電ができるからです。
充電の時間にすると半分の時間で充電ができることになります。
ただし、注意点を挙げるとすれば、国内で販売されている全ての電気自動車に対応しているとは限らないので、確認をしましょう。
光熱費を下げることができる
太陽光発電で発電した電力を使用できるので、光熱費を下げることができます。
さらに、夜間に充電する場合は電力会社の料金プランを見直すことで電気代をお得に使うこともできます。
太陽光発電とV2Hはセットの利用で使い勝手やお得感が増すので、同時購入などの視野に入れてみてはいかがでしょう。
家庭用蓄電池の代わりになる
V2Hは家庭用蓄電池の代わりになります。
通常、太陽光発電で生まれた余剰電力を溜めておく際には家庭用蓄電池が必要です。
V2Hを活用することで、電気自動車を蓄電池の代わりにすることができます。
ただし、電気自動車を蓄電池として使用する場合、バッテリーの消耗は通常より激しくなるためその点は注意が必要です。
災害時に十分な電気を供給できる
V2Hと電気自動車があれば災害時に電気自動車に貯めておいた電気を使用できます。
一方で、電気を貯めるという観点で言えば蓄電池もあります。
しかし、家庭用の蓄電池の容量は最大でも15kWh程度です。
電気自動車であればその容量より遥かに大きい40kWh〜60kWh分の電力を蓄電しておけます。
環境に配慮できる
太陽光発電とV2Hを併用することで環境負荷が減らせます。
太陽光発電は再生可能エネルギーを使用しており、CO2の排出量が少ないため環境負荷が少なくて済むでしょう。
デメリット
V2Hと太陽光発電とを同時に設置することによるデメリットは、初期費用がかかることでしょう。
ただし、太陽光発電などの設置には補助金が使用できます。
国や自治体などによっても要件が異なるため、事前の確認が必須です。
また、募集期間はあらかじめ決まっており、予算額に達した時点で終了するので公式ホームページを確認しておきましょう。
V2Hを選ぶ際に気を付けるポイント
V2Hを導入もしくは検討する場合は費用やサイズなど気をつけるポイントがいくつかあります。
費用については本体価格の比較だけでなく設置費用もかかるので注意しましょう。
補助金が利用できるかなども合わせて、いくつかの会社に見積もりを出してもらうと安心です。長く使うものなので補償やメンテナンス費用など入念に調べましょう。
サイズに関しては各メーカーで違いがあるので、自宅の環境に合わせて選びます。
選ぶ際は価格も大事ですが、デザインや操作性、太陽光発電との接続の可否なども考慮します。コンパクトなものもあるので設置場所に余裕がない場合も検討してみても良いでしょう。
まとめ
今回は、VH2の導入を考えている方に向け、太陽光発電なしとありを比較し、連携する場合のメリットやデメリットを解説しました。
VH2を太陽光発電と連携すると、短時間で電気自動車を充電できたり、家庭用の蓄電池・パワコンの代わりになったりするほか、光熱費の節約につながるなどの多くのメリットがあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
株式会社サンフィールドは、太陽光発電システム、蓄電池、V2Hシステムなど、再生可能エネルギーを活用した環境や家計にやさしい設備機器を提供している会社です。
VH2の導入などには国や自治体の補助金や税金の優遇もあります。サンフィールドでは、これら補助金の申請もサポートいたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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