蓄電池

蓄電池の寿命とは?買い替える時の注意点や長持ちさせるポイントを紹介

「蓄電池の寿命はどれくらいなの?」「蓄電池を長持ちさせるためにはどうすればいいの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
蓄電池を導入、交換するにはある程度のコストがかかるため、長く使用したいと考えている方が多いのです。
蓄電池は使用していると経年劣化していきます。充電できる量が減少したり、部品が劣化したりすることで、蓄電池の利用効率が悪くなってしまいます。
しかし、使い方や選び方次第では蓄電池を長く使用できるかもしれません。それでは、蓄電池を導入する際は、どのような点に注意すればいいのでしょうか?
今回の記事では、蓄電池の寿命や買い替える時の注意点、長持ちさせるポイントを紹介します。

蓄電池の寿命は?

蓄電池はどれくらいの期間使用できるのでしょうか?蓄電池の寿命は15年〜20年と言われています。
蓄電池における寿命とは、初期よりも充電量が減っている状態のことです。蓄電池を長年使用していると、劣化が進んでしまいます。
寿命がきた蓄電池は、使用しているうちに性能が落ちていくので、新しい製品に交換するのが一般的です。
ちなみに、製品やメーカーによって寿命は異なりますが、蓄電池の容量が大きい製品の方が、寿命が長い傾向にあります。

寿命と耐用年数の違い

寿命と似たような概念に耐用年数というものがあります。耐用年数とは、蓄電池の価値がなくなるまでの年数です。蓄電池においては「サイクル回数」として表記されることもあります。
サイクル回数は、充電切れの状態から充電し、再び充電切れになるまでの回数です。寿命と同様に製品やメーカーによってサイクル回数が異なります。
なお、「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」で定められている蓄電池の耐用年数は6年です(税制において価値がなくなるまでの期間)。

蓄電池の種類ごとの寿命

蓄電池は種類によって寿命が異なります。ここでは、種類ごとの寿命を確認しましょう。

リチウムイオン蓄電池

リチウムイオン蓄電池とは、正極を複合金属酸化物、負極を炭素としている蓄電池です。電解質にはリチウム塩が利用されています。
家庭用蓄電池として主流で、他の種類の蓄電池と比較しても家庭に向いているといわれています。サイクル回数は6,000〜12,000サイクル、寿命は15年〜20年程度です。
リチウムイオン蓄電池はエネルギー密度が高く、高性能という特徴をもちます。

鉛蓄電池

鉛蓄電池とは、正極を二酸化鉛、負極を海綿上の鉛としている蓄電池です。電解質には希硫酸が利用されています。
鉛蓄電池はサイクル回数で3150回、耐用年数は17年のものもあり、寿命が長いのが特徴的です。
また、大電流にも小電流にも対応する、製造コストが安いなどのメリットをもちます。しかし、重量は重くなる傾向にあります。

NAS電池

NAS電池(ナトリウム・硫黄電池)とは、正極を硫黄、負極をナトリウムとしている蓄電池です。電解質にはファインセラミックスが利用されています。
NAS電池のサイクル回数は4,500サイクル、寿命は15年程度です。リチウム電池よりは寿命が短いといえます。
エネルギー密度が高いので軽量となっており、安全性が高い点も特徴です。

蓄電池の寿命が来る仕組み

蓄電池の寿命は、継続して使用することで徐々に短くなる仕組みです。先述した通り、寿命が短くなるということは、充電できる量が減少することを意味します。
例えば、初期の頃は100%充電できていた蓄電池が、寿命が短くなると80%までしか充電できなくなってしまいます。つまり、利用効率が悪くなってしまうということです。
なお、蓄電池の寿命は経年劣化のみならず、使い方や周辺環境によっても影響を受けます。

蓄電池の保証年数

蓄電池を販売しているメーカーは、保証年数を設定しています。
大手メーカーが提示している保証年数は10年〜程度です。この期間内に蓄電容量が規定よりも下回った場合などに無償で交換する、有償で15年間保証するなど、メーカーによって保証内容は異なります。
蓄電池の寿命がきた場合、充電できる最大容量は減少するものの、蓄電池としては依然として機能します。しかし、部品が故障するトラブルなども起こり得るので、蓄電池を購入する際に保証内容や期間をしっかりと確認することが大切です。

蓄電池の寿命を伸ばすポイント

蓄電池をできるだけ長く使用するにはどうすればいいのでしょうか?ここでは、蓄電池の寿命を伸ばすポイントを紹介します。

環境を整える

蓄電池を設置する場所や環境に注意を払いましょう。場所によっては、外部環境の影響を受けやすく、蓄電池の寿命が短くなりやすいためです。
蓄電池を設置する場所は25℃を超えない環境を選びましょう。蓄電池は高温環境に弱い特徴をもちます。また、直射日光が当たると高温になりやすいので、日陰を選ぶとよいでしょう。
さらに、燃えやすいものの近くや、ガスが発生する場所、高圧電線の近くなど、避けるべき設置場所もいくつかあるので、メーカーにしっかりと確認してもらいましょう。

過充電や過放電に注意する

蓄電池を利用する場合、過充電や過放電に注意することが大切です。
蓄電池を充電しすぎると、本体の温度が高くなり、劣化の原因となります。また、蓄電池が空の状態になっていると電圧が降下して寿命が短くなります。
過充電や過放電の状態を避けるためには、あらかじめ家庭で使用する電力をシュミレーションした上で必要な容量の蓄電池を購入するようにしましょう。

太陽光発電と連携する

蓄電池と太陽光発電を同時に利用する場合、蓄電池に対応した太陽光発電と連携する必要があります。
しかし、相性が悪いものを接続してしまうと、蓄電池が劣化してしまう恐れがあるので注意が必要です。太陽光発電も劣化しやすくなるので、組み合わせを慎重に考えるようにしましょう。
さらに、メーカー保証が無効になってしまう可能性があります。すでに太陽光発電を導入している方は、利用できる蓄電池の種類をメーカーに確認してみましょう。

【買い替え】蓄電池の選び方

蓄電池を買い換える際、どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか?ここでは、蓄電池の選び方を紹介します。

必要な容量を算出する

蓄電池を購入する前に、必要な容量を計算することが大切です。
過充電や過放電を避けるためにも、無駄なコストをかけないためにも、適切な容量を選ぶ必要があります。
自宅にあるエアコンや電子レンジ、洗濯機などの消費電力を確認して、それぞれの機器の使用時間を考えます。
消費電力と使用時間がわかれば、電力量を算出することができます。この電力量を参考にして蓄電池の容量を選びましょう。

大きめの容量の蓄電池を選ぶ

容量が少なくないか不安な方は、大きめの容量の蓄電池を選ぶとよいでしょう。
容量がギリギリすぎるものを選ぶと電力を使い切ってしまう可能性があります。さらに災害などによって停電になった場合も、電力に余裕があれば安心です。
容量によって値段は異なりますが、値段だけではなく、容量とのバランスをみて製品を選びましょう。
ちなみに、 保証期間やサポート内容などもメーカーによって異なるので、値段と容量とあわせて確認することをおすすめします。

蓄電池について理解を深めよう

今回の記事では、蓄電池を購入しようと検討している方に向けて、蓄電池の寿命について解説しました。
蓄電池の寿命は15年〜20年程度といわれていますが、外部環境の影響を受けたり、過充電や過放電が起きたりすることで、寿命が短くなってしまいます。蓄電池を長持ちさせるためには、自宅に最適な容量の蓄電池を選び、設置する場所を注意するなどして工夫することが大切です。
サンフィールドは蓄電池をはじめ、エコキュートや太陽光発電システム、スマート暖房など、あらゆる製品を取り扱っています。蓄電池について不安を感じている方は、ぜひ一度サンフィールドにご相談ください。