太陽光発電の自立運転とは?停電時や災害時に電気が使えないと嘆く前に
投稿日 2024年4月30日 最終更新日 2024年9月25日
もしもの災害や停電に備えて太陽光発電を設置する方も少なくないはずですが、災害時の使い方はご存知でしょうか?
今回は、停電時でも電気が使える太陽光発電の自立運転について解説します。
普段とは違う操作が必要なので、いざという時に使えなかった!!とならないためにも、事前に覚えておきましょう。
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目次
災害時・停電時に役立つ太陽光発電の自立運転とは
まず初めに、自立運転について解説します。
自立運転とは、非常時の運転モードです。
停電が起こった際に、パワーコンディショナーを自立運転モードに切り替えると、太陽光発電で作った電気を付属のコンセントから使用できます。
パワーコンディショナーが自立運転する仕組み
太陽光発電は通常時、発電した電気を分電盤へ送ります。
分電盤へ送られた電気は、家庭内で消費する電力として使われ、余った電気は分電盤を通して電力会社へ売電するという仕組みになっています。
一方で停電時は、分電盤と太陽光発電を切り離すことで、太陽光発電の電気を直接家庭内で使用する仕組みです。
分電盤を通さないため、電気をパワーコンディショナーの付属コンセントから取り出して使います。
自立運転と単独運転、連系運転の違いは?
まず自立運転と単独運転の違いについて解説します。
自立運転とは、前述でもご説明した通り、太陽光発電と分電盤を切り離す設定を行い、太陽光の電気を直接家庭内で使用できる運転方法のことです。
これに対し、単独運転とは、発電設備が連系している系統や、その上位系統に何らかの事故が起こった場合、本来停電しているはずの場所で生じる電力供給のことを指します。
単独運転が起きてしまうと感電の危険性があるため、パワーコンディショナーには単独運転防止機能が搭載されています。
連系運転は、太陽光発電で作った直流電力を交流電力に変換し、家庭で使用したり、電力会社へ売電したり、買電する運転方法のことです。
このような運転状態があることを理解しておきましょう。
1,500W以内の家電製品が使用できる!1,500W以内である理由も紹介
自立運転時のパワーコンディショナーで使用できる電気の上限は1500Wです。
なぜ1500Wなのかと思われる方も少なくないでしょう。
太陽光発電で作られる電気は、変動が大きいため1500W程度にとどめることで、出力を安定して供給することができるということ、また、家庭用コンセントの容量に合わせた仕様になっていることがあげられます。
下記の表は、家庭で良く使用されている家電製品のおおよそのW数です。
製品名 | 消費電力量(W) |
冷蔵庫 | 100~300 |
電子レンジ | 500~1400 |
炊飯器 | 100~300 |
電気ポット | 900~1400 |
複数の家電製品を使用する場合は、1500Wを超えないように注意して使用します。
消費電力量が可視化できるワットチェッカーなどを活用して、あらかじめ確認しておくのも良いでしょう。
太陽光発電の自立運転の使い方
ここからは、実際にどのようにして自立運転に切り替えを行うのか解説していきます。
今回ご紹介する切り替え方法は、メーカーによって違う場合があるため、パワーコンディショナーの取扱説明書で確認することをおすすめします。
1.主電源ブレーカー→太陽光発電ブレーカーの順にオフにする
自立運転に切り替える方法は、まず主電源であるブレーカーをオフにします。
ブレーカーをオフにしたあと、太陽光発電用のブレーカーをオフにしましょう。
2.連系運転モードから自立運転モードに切り替える
次に、連系運転モードから自立運転モードに切り替えを行います。
パワーコンディショナーの運転スイッチを押すと自立運転モードに切り替えが可能です。
まず運転スイッチを、「停止」します。
表示が消え、パワーコンディショナーの運転が停止したことを確認した後、運転スイッチを「運転」にします。
多くのメーカーの場合、自立ランプなどが点灯すると自立運転が開始します。
3.非常用コンセントから電気を使用する
自立運転モードへ切り替えが完了したら、非常用コンセントから電気を使用できます。
非常用コンセントは、多くの場合パワーコンディショナーの側面に付いています。
ただし、場合によっては宅内に新設されていることもありますので、非常用コンセントの位置が分からない場合は工事業者へ確認しておきましょう。
4.停電が復旧したら連系モードへ戻す
停電が復旧したら、電力会社から電気を送電してもらうために自立運転モードから連系運転モードへの切り替えを行います。
5.主電源ブレーカー → 太陽光発電ブレーカーの順にオンにする
操作方法は、まず、非常用コンセントに接続している機器をすべて取り外します。
自立運転モードのスイッチを切り、その後、主電源ブレーカーをオンにした後、太陽光発電ブレーカーをオンにします。
最後に、連系運転モードに切り替わっていることを確認できたら完了です。
太陽光発電の自立運転コンセントの場所
前述でも簡単に触れていますが、太陽光発電の自立運転モードへ切り替えが完了しても、コンセントの位置が分からず使えなかったというケースもあります。
屋内の場合
屋内用パワーコンディショナーの場合は、本体の側面や底面に設置されていることが多いです。
パワーコンディショナーの設置場所が高い位置にある場合は、非常時に使用できるように付近に脚立などを用意しておくと良いでしょう。
屋外の場合
屋外に設置しているパワーコンディショナーの場合は、多くの場合屋内に非常用のコンセントが新設されています。
非常用コンセントの場所をあらかじめ確認しておき、非常用コンセントと停電時に使用したい家電のある場所が遠い場合は、必要な長さの延長コードを準備しておくと安心です。
災害・停電時に太陽光発電の自立運転機能を使う際に気をつけること
ここからは、自立運転モードで電気を使用する際に気を付けておきたいことを解説します。
夜間や積雪時には電力の使用ができない
太陽光発電の自立運転モードで電気を使用する場合、太陽が出ていない夜間や、積雪時には電気を使用することはできません。
天候に左右されたくない、冬季はほとんど積雪しているという場合は、蓄電池を導入すると非常時にも電気を使用することができます。
自立運転用のコンセントにさせる家電しか動かすことができない
残念ですが、自立運転モードで動かすことができない家電製品もあります。
例えば、エアコンやIHクッキングヒーターは動かすことができません。
これは、コンセントの種類の違いにあります。
一般的な家庭用のコンセントは1500Wまで使用できるようになっていることは、前述でも解説した通りですが、この一般的な家庭用コンセントは100Vコンセントです。
一方で、エアコンやIHクッキングヒーターなどの電力消費が大きい家電は、200Vコンセントを使用するものが多く、100Vコンセントに対応していない家電は使用できません。
コンセントの形状にも違いがはっきりと分かるようになっているため、確認してみましょう。
太陽光発電の自立運転は蓄電池と合わせると効果的
太陽光発電は蓄電池と併用すると効果的です。
太陽光発電だけではまかなえなかった夜間や、エアコン、IHクッキングヒーターなどの200V専用の家電も停電時に電気を使用することができます。
・夜間も電気を使用することができる
・停電時でも3.000W~5900Wの高出力ができる(メーカーによって異なります)
・全負荷型は家中へ電力を供給できる
⇒特定負荷型は指定の回路、もしくはコンセントのみ
さらに、全負荷型の蓄電池を導入すると、家中へ電気を供給することができます。
停電時は、電力供給が止まると困る冷蔵庫や、特定の場所だけ電気を使用できれば良いという場合は、特定負荷型を選ぶと良いでしょう。
ライフスタイルに応じた蓄電池の導入を検討しましょう。
まとめ
今回は、災害時・停電時に役立つ太陽光発電の自立運転とは、使い方、自立運転コンセントの場所、災害・停電時に使う際に気をつけること、蓄電池と合わせた時の効果性について解説しました。
株式会社サンフィールドでは、実際に導入を検討されているご家庭にお伺いして、月々の電気代やご家庭のライフスタイルをヒアリングし、ニーズに合わせたご家庭にとって最適なソーラーパネルや蓄電池をご提案しています。
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