エコキュートとエネファームはどっちがいい?価格や寿命の違いを解説

エコキュートとエネファームはどっちがいい?価格や寿命の違いを解説

投稿日 2024年8月29日 最終更新日 2024年9月25日

川の氾濫や土砂災害が続くなど、今までなかった自然災害が増えてきたこともあり、省エネ設備の導入を考えている方は多いのではないのでしょうか?

今回の記事では、「給湯」に着目し、比較されやすいエコキュートとエネファームについてどんな違いがあるのかご紹介していきます。

結局どちらが良いのか分からない!!と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

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エコキュートとエネファームどっちがいいの?

結論からお伝えすると、求めている性能やご自宅の状況でどちらがおすすめかが変わってきます。

光熱費の使用状況や家族構成などがそれぞれ異なるため、機器の特徴の比較を行っていくことでどちらの設備が良いのかイメージを膨らませることが可能です。

特徴をつかむことでどちらの設備が最適なのかを見極める事ができますので、一緒に見ていきましょう♪

また、こんな方にはこちらがおすすめ!!という理由も合わせてご紹介していきます。

エコキュートが向いている場合

まずは、エコキュートについて軽くおさらいをしていきましょう!

エコキュートとは空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。

大気中の熱を使ってお湯を作るので、とても環境に優しい設備となっています。

次は、エコキュートがおすすめの場合の特徴をご紹介していきます。

オール電化を導入している

オール電化を導入している家庭では、エコキュートがおすすめです。

ガス代のうち約70%がお風呂を沸かすのに使っていることをご存じでしたか?

給湯設備をエコキュートにし、調理もIHなどで行うことでガス代をほぼ0円にすることが可能です。

初期費用を安く抑えたい

導入費を抑えたい人にもエコキュートはおすすめです。

下記の表をご覧ください。

メーカーや容量などでも変わってくるのですが、エコキュートの方がエネファームの半分以下に初期費用を抑えられることがわかると思います。

すでに太陽光発電や蓄電池を導入している

太陽光や蓄電池を導入していると、よりお得にエコキュートを使用することが可能です。

基本的に深夜から朝方にかけてお湯を沸かすエコキュートですが、「おひさまエコキュート」を導入すれば、太陽光で自家発電した電気を使用して昼間にお湯を沸かすことができます。

また、おひさまエコキュートではない通常のエコキュートでも、蓄電池がついていることで、太陽光で自家発電した電気を蓄電池に貯めて夜間電気を使用することが可能です。

どちらの場合でも大幅に電気代を抑えることが可能です。

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エコキュートと太陽光の連携方法

エコキュートと太陽光発電を連携させた方が良い理由や注意点はこちらの記事で詳しく紹介しています。

床暖房を使用する機会が多い

エコキュートは、関連設備を設置する事で、沸かしたお湯を使う温水式床暖房として利用することも可能です。

設置はご自宅の構造にもよりますが、電気代が安い夜間の電気や、太陽光で自家発電した電気を使用してお湯を沸かすことができるので床暖房の費用も抑えることが可能です。

またガスを使用しないので二酸化炭素の排出量も抑えられ、環境にもやさしくおうちを温めることができます。

エコキュートを床暖房にできる仕組みやメリットについて詳しく知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。

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床暖房にエコキュートは使用可能?仕組みやおすすめメーカーを解説

エネファームが向いている場合

まずは、エネファームについて軽くおさらいしていきましょう!

エネファームとは、ガスと空気の化学反応で電気を作り、その際に出た熱を使ってお湯を沸かすことができるシステムです。

ご自宅に小さな発電所ができたことをイメージすると分かりやすいかもしれません。

給湯器であるエコキュートとは違い、エネファームは家庭用燃料電池です。

ただガスを燃やして作るわけではなく化学反応を利用しているため、CO2の排出が抑えられるのもポイントです。

日常的にお湯を多く使用する

エネファームの場合は熱源機があるため、お湯が切れそうになった場合はすぐに作れるので湯切れの心配は要りません。

入浴やシャワーなどでたっぷりお湯を使いたいという方には安心です。

またエネファームはお湯を作る時に発電をしてくれるため、ご家族で多くお湯を使用する方にはおすすめです。

給湯だけでなく発電も行いたい

エネファームは家で発電をしつつ、お湯も一緒に作ることが出来る家庭用燃料電池です。

エネファームでは、自然災害にともなう停電時にも燃料電池の運転を継続します。

発電を続けることができるため、万が一の時にも電気とお湯が使えて安心です。

また発電の際に余った熱を使ってお湯を沸かしているため、電気料金の削減をすることが可能です。

ガスを利用する機会が多い

瞬間的な火力はガスの方が高いことなどの理由から、ガスコンロを使用して料理を作りたい人は今でも多いですよね。

とくに中華料理や炒め物などは絶対ガスがいいという方もいるかもしれません。

エネファームはガスと酸素の化学反応で電気を発電しているため、ご自宅でガスを使いたいという方にはおすすめです。

停電対策をしたい

先ほども少し述べましたが、エネファームはガスを利用して発電することが可能です。

そのため、自然災害が起きて停電になったとしても自家発電が可能なため、万が一の時に備えることができます。

過去には台風など自然災害の被害で長期間の停電がおこり、広い地域の方が生活に困ってしまったといった事例もあります。

冷暖房が使用不可になったり、携帯電話の充電が切れたりすることで被害情報が入ってこなかったり、普通の生活ができなくなってしまう可能性が考えられますね。

このようなことから、エネファームは停電の対策に力を入れたい方にもおすすめです。

参考:関西電力 | エネファームの仕組みって?費用や特徴について解説

併用について

エコキュートとエネファームにはどちらにもそれぞれのメリットがあるため、

二つを導入した方がより良いのでは?と考えたことがある方もいるかもしれません。

しかし、エコキュートもエネファームも給湯設備なので、併用はオススメ出来ません。

必要な機能は何かをしっかりと選んで一方を導入する方が良いでしょう。

エコキュートとエネファームの違いは?

ここではエコキュートとエネファームの気になる違いについて紹介します。

価格の違い

先ほども説明したように工事費や本体代が大きく違っています。

エネファームは給湯器ではなく、小さな発電所のような役割をしているのでやはり初期費用がエコキュートに比べて高くなるでしょう。

2倍以上の差がありますので導入のしやすさや、求めている効果があるかしっかりと見極めていくことが大切です。

ランニングコストの違い

エネファームとエコキュートは、初期費用は安くはありませんが、ランニングコストが従来型の給湯器に比べて大幅に節約できるためどちらとも人気が高くなっています。

エコキュートは太陽光がついているご自宅の場合組み合わせることが可能です。

そのため、エコキュート単体で導入する場合と比べると、さらに料金を抑えることができる可能性があります。

寿命の違い

エコキュートの寿命は約10年となっていますが、メンテナンスなどをしっかり行うことで15年以上使用することが可能です。

不具合などが起きた場合は部品の交換で済むこともありますが、10年以上経つと部品の在庫が無くなってしまう可能性もあるため、

壊れてしまう前の交換がおすすめです。

エネファームの寿命は使い始めてから20年となっており、自動停止を行います(メーカーによって12年のものもあります)。

これに伴い発電機能が使用出来なくなってしまうため交換を視野に入れる必要があるでしょう。

ただし、発電機能が停止したとしてもガス給湯器として使用することは可能です。

CO2の排出量の違い

エコキュートもエネファームもガス給湯器に比べると大幅にCO2を削減できます。

特にエネファームはエネルギーをつくる場所と使う場所が一緒なので、エコキュートより多くのCO2を削減できます。

またエコキュートも購入した電力だけでお湯を沸かすのではなく、太陽光で発電した電気を活用したおひさまエコキュートなどを導入すればさらにCO2の削減を見込めますね。

災害時の機能の違い

災害時に停電が起きた場合は、エコキュートはタンク内にお湯が残っていれば使用可能ですが、新たにお湯を作り出すことができなくなります。

ただし太陽光発電や蓄電池を併用していれば給湯が可能になります。

エネファームは停電時も発電中なら給湯が使用可能です。

しかし〈停電時発電継続機能付きエネファーム〉である必要があります。

どちらとも断水時に非常用水として使用可能ですが、エネファームの発電時は水を取り出せないので注意が必要です。

エコキュートエネファーム
初期費用40~70万円200~250万円
年間ランニングコスト約15万円約20万円
寿命10~15年20年で自動停止
(機種によっては12年で自動停止)
CO2の年間削減量700kg1330kg
停電時新たにお湯は作れない発電中に限り使用可能

エコキュートも災害対策になる?

エコキュート単体での利用でも、停電や断水時にお湯が使えるなど、災害対策として

活用することが出来ますが、さらに太陽光発電や蓄電池との併用で、エネファーム以上の災害対策を整備できます。

また、一部のエコキュートには「おひさまエコキュート」や「ソーラーモード」と呼ばれる機能があり、太陽光発電システムとの連携を想定して設計されています。

エコキュートは、他製品との相性が良くカスタマイズ性があり、ご自宅の状況や多様なニーズに合わせやすいことも強みの一つです。

 まとめ


今回は、エコキュートとエネファームの違いや選び方について解説しました。

どちらにも良い点が多いので自分のライフスタイルにあったものを選択するのがおすすめです。

これまでの比較をまとめると、エネファームは発電しながらお湯をつくることができるメリットがある一方で、初期費用やメンテナンス費用が高額になってしまうため、

初期費用や節電効果を含め、コストの面ではエコキュートの方が優秀とも言えます。

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