セントラルヒーティングとは?種類やメリット、ヒートポンプ暖房について紹介!
投稿日 2022年9月12日 最終更新日 2024年9月20日
「セントラルヒーティングとはどのようなシステムのこと?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
セントラルヒーティングとは、主に寒冷地で利用される暖房システムのことで、部屋全体を暖めることができるので注目を集めています。
しかし、正直セントラルヒーティングはどのような仕組みかわからないという方も少なくありません。
そこで今回の記事では、セントラルヒーティングの基礎概要や仕組み、種類、メリットなどについて紹介します。
省エネで災害時のリスクを軽減したいという方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
セントラルヒーティングとは?
セントラルヒーティング(Central heating)とは、建物の1ヶ所に熱源発生装置を設置して建物全体を暖めるシステムのことです。
熱源発生装置で発生した温水や温風、蒸気などをパイプで循環させて暖めます。
熱源発生装置としては、ボイラーが用いられることが多いです。
ボイラーで温水や熱風が作り出され、各部屋に設置されている放熱器のパネルヒーターに届けられます。
この際に発生する輻射熱(高温のものから低音のものに伝わる熱)と、自然対流(温度差によって生じる流れ)によって、部屋全体が暖められる仕組みです。
寒冷地以外の場所ではあまり馴染みのないシステムですが、実は床暖房もこのセントラルヒーティングに含まれます。
寒冷地で誕生したシステム
セントラルヒーティングは欧米の寒冷地で誕生したシステムです。
日本は各部屋にエアコンやストーブなどを設置して暖を取るので、あまり馴染みがないのではないでしょうか?
ただ、日本でも北海道などの寒いエリアでは、セントラルヒーティングを導入する家庭が多く見られるようになりました。
家全体が暖かくなることや環境に優しいこと、災害時のリスクを軽減できることなど、セントラルヒーティングにはさまざまな魅力があり、近年は寒冷地以外のエリアでも注目されています。
セントラルヒーティングの仕組み
それでは、セントラルヒーティングは、どのように部屋全体を暖めているのでしょうか?
その仕組みを以下でまとめました。
・熱源発生装置(ボイラー)で電気やガス、石油などを使って熱を発生させる
・温水や熱風を発生させる
・循環パイプで各部屋に温水や熱風を送る
・パネルから輻射熱を発生させる
・部屋全体を暖める
このような流れで部屋全体を暖めます。
部屋の中で火を使うわけではないので、お子さんがいるご家庭でも安心です。
セントラルヒーティングの種類
セントラルヒーティングは、温水タイプと温風タイプに分けられます。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
温水タイプ
温水タイプとは、熱源発生装置で水を暖めて部屋を暖めるタイプです。
一般的にセントラルヒーティングには、この温水タイプが用いられます。
温水タイプは小さい建物から大きい建物まで、幅広い建物に対応できるのが特徴的です。
また、熱損失が少ないので効率的に部屋を暖めることができます。
しかし、温水を流すため気密性の高いパイプが必要です。そのため、コストが高くなる可能性があります。
温風タイプ
温風タイプとは、ファンヒーターのようなもので温風を発生させるタイプです。
電気やガス、石油などが熱源として利用されます。
温水タイプと比較すると温風タイプが用いられることは少ないといえるでしょう。
それは、温水で部屋を暖めるより熱損失が多く、あまり大きい建物では利用できないシステムであるためです。
ただ、温風タイプほど気密性の高いパイプを利用する必要はありません。
温風は冷めやすいので基本的には温水タイプをおすすめしますが、業者などに相談して最適なシステムを導入することが大切です。
セントラルヒーティングを導入するメリット
セントラルヒーティングを導入することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
安全性が高い
セントラルヒーティングは安全性が高いです。
それぞれの部屋で石油やガスを燃焼しないため、二酸化炭素が発生しません。
不完全燃焼が起きることもないので、一酸化炭素中毒などの心配もないのです。
もちろん、暖房システムのタイプに関わらず換気は重要ですが、ストーブなどのように定期的な換気は必要ありません。
特にお子様がいるご家庭は、お子様が1人でいるときに一酸化炭素中毒などの事故を起こさないように安全性の高いシステムを導入することが重要です。
長期的に使える
長期的に使える点もセントラルヒーティングのメリットのひとつです。
エアコンやストーブなどの暖房器具と比較すると耐久性が高いので、長期的に使用することができます。
メンテナンスも難しくなく、パネルヒーターのほこりを掃除する程度で済みます。
万が一セントラルヒーティングの機器が故障した場合であっても、熱源やパネルヒーターなど、故障した部分を修理するだけで再び使用できるようになります。
デザインが空間に馴染みやすい
セントラルヒーティングが注目されている理由として、デザインが空間に馴染みやすいことも挙げられます。
壁にパネルヒーターを設置するだけなので、あまり見た目が損なわれることはありません。
壁の色に合わせたり、デザイン性に優れたものを選んだりすることで、部屋全体に馴染みます。
ストーブなどを各部屋に設置する必要がないので、インテリア好きな方からも注目されています。
家全体が暖かい
暖房機器で各部屋を暖める場合、スイッチを入れていない部屋は暖かくなりません。
暖かくなるまで待つ必要があり、不便に感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、セントラルヒーティングであれば部屋全体を暖めることができます。
サーモバルブ(温度を調整できるもの)で調整することはできますが、基本的にセントラルヒーティングは24時間暖房システムが働いていることになります。
そのため、いつでも部屋全体が暖かい状態をキープできるのです。
乾燥しにくい
暖房機器を使用して部屋が乾燥してしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
エアコンなどを使用していると、温風によって乾燥してしまうことがあります。
しかし、セントラルヒーティングは輻射熱で部屋全体を暖めるので、乾燥することがありません。
乾燥によって喉が痛くなるのも防止することができます。
さらに、エアコンなどによってホコリが舞ってしまうこともないので、アレルギー体質の人にもセントラルヒーティングはおすすめです。
ヒートポンプ暖房は省エネって本当?
ヒートポンプ暖房とは、大気熱や地中熱などを利用して部屋を暖めるシステムです。
セントラルヒーティングの熱源発生装置として利用されることがあります。
わずかな電力で熱エネルギーを作り出せるので効率が良く、ヒートポンプ暖房は省エネといわれています。
二酸化炭素の排出量も少なく、環境にも優しいのが特徴です。
他にも、エアコンを使用する場合やお湯を沸かす場合にも利用されることがあります。
なお、災害時には貯湯タンクから直接お水を使用できるので、非常用生活用水としても有効です。
省エネで事故リスクが低い製品を選ぼう
今回の記事では、セントラルヒーティングに興味がある方に向けて、その仕組みや種類、セントラルヒーティングを導入するメリットなどについて紹介しました。
セントラルヒーティングは1ヶ所に熱源発生装置を設置して部屋全体を暖めるシステムのことです。
欧米や寒冷地で利用されることが多く、日本でも北海道を中心に利用されます。
セントラルヒーティングを検討している方は、災害時にも役立つヒートポンプとあわせて導入するとよいでしょう。
サンフィールドはヒートポンプ暖房システムに対応しているので、省エネかつ光熱費削減を目指したい方は是非お問い合わせください。
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