北海道の住宅用太陽光発電の発電量は?メリット・デメリットを解説
投稿日 2024年4月17日 最終更新日 2024年9月20日
北海道で住宅用太陽光発電の導入を考える場合、光熱費の節約ができるか、雪による影響があるかといったことが気になる方もいることでしょう。
そこで、今回の記事では北海道の気候や特性による太陽光発電の発電量や導入のメリット、デメリットに焦点を当てて解説します。
また、北海道で住宅用太陽光発電を導入する場合に利用できる補助金の情報についても紹介します。
購入前に知っておいて、よりお得に太陽光発電を導入しましょう。
お悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。
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目次
北海道の住宅用太陽光発電の発電量
地点 | システム容量1kW あたりの年間予想発電量(kWh/年/kW) |
札幌 | 1,150 |
東京 | 1,134 |
名古屋 | 1,278 |
大阪 | 1,208 |
北海道のような豪雪地帯では太陽光発電の発電量が落ちてしまうイメージがあるかもしれませんが、発電効率を見ると実際には良い数値が出ています。
環境省によると、システム容量1kW あたりの年間予想発電量は1,150kWです。他地域と比較しても数値は高く、発電量が多いことがわかります。
発電量を多く確保するためには、天気が良いだけでなく、気温が低くて空気が澄んでいるのがポイントとして挙げられます。
そのため、北海道ではこのような各種条件を満たしている地域が多いと考えられます。
北海道で住宅用太陽光発電をする4つのメリット
北海道で住宅用太陽光発電をするとさまざまなメリットがありますが、具体的なメリットについて理解しておきましょう。
北海道で住宅用太陽光発電を導入する4つのメリットとして、以下を参考にしてみてください。
・年間の光熱費を抑えることができる
・年間を通して日射量が多い
・寒冷地のため発電効率が高い
・台風による被害が少ない
それぞれの内容について解説します。
年間の光熱費を抑えることができる
北海道は全国的に見ても年間光熱費が特に高い傾向にあります。
どうしても冬場などは寒さが厳しいのでエアコンなどの暖房器具の利用頻度が多くなるためです。
また、近年では電気代値上げなども影響しているため、負担はさらに大きくなると予想されます。
そこで、太陽光発電を導入すると発電した電気を日常の生活で使えるので、年間の光熱費を抑えることが可能です。
年間を通して日射量が多い
北海道では年間を通して日射量が多いので安定した発電量が期待できます。
実際、年間を通しての発電量については寒冷地以外の地域と比べても大きな違いはありません。
確かに冬場は積雪などの影響もあって発電量はやや少なくなりますが、春から秋にかけては全国的に見ても発電量が多いです。
このように年間を通しての発電量を見ると安定しており、根本的な理由として年間を通して日射量が多い点が挙げられます。
寒冷地のため発電効率が高い
寒冷地は一般的な地域と比較しても発電効率が高い傾向にありますが、理由としては太陽光パネルが高温になるのを防ぎやすいためです。
太陽光パネルは高温になると放電の影響を受けやすくなります。
しかし、北海道などの寒冷地では放電がかなり抑えられます。
発電効率が高いと常に安定した電気量を確保可能なので、この点は北海道で太陽光発電を導入するメリットといえるでしょう。
台風による被害が少ない
太陽光パネルが故障してしまう原因として台風による被害が挙げられますが、北海道は一年間を通しても台風による被害が少ない傾向にあります。
十分に対策していても自然災害については完全には避けられないため、そもそも台風などの自然災害が少ない地域を選択するのも重要なポイントです。
一年間を通じて台風が来る頻度は平均として2回を下回っているので、中長期的な視点から考えてもメリットが大きいといえます。
北海道で住宅用太陽光発電をする2つのデメリット
北海道で住宅用太陽光発電をするメリットは数多くありますが、一方でデメリットがある点を把握しておきましょう。
事前に知っておくとデメリットをカバーする利用方法を考えることができるでしょう。
北海道で住宅用太陽光発電をするデメリットとしては、以下が挙げられます。
・積雪により発電効率が低下する
・土地によっては設置できない場合がある
この2点については中長期的に太陽光発電を利用する場合に重要になるので、太陽光発電の設置を検討している方は参考にしてみてください。
積雪により発電効率が低下する
積雪によって発電効率が低下するケースは北海道などの寒冷地では多く、場合によっては発電量が夏場などと比較するとかなり低下するかもしれません。
近年では太陽光パネルの表面については滑りやすくなっているため、基本的には雪などが積もりにくい工夫がされています。
それでも積雪量次第では十分に対応できず、太陽光パネルに雪が積もるケースは少なくありません。
このような対策として太陽光パネル設置時に角度をつけておけば、雪が自然と落ちるような工夫も可能です。
角度をつけすぎると太陽光などが十分に当たらなくなるリスクもありますが、施工業者に依頼すると専門的な知識やノウハウを生かしたアドバイスを受けられます。
それぞれの地域特性に合わせながら、太陽光パネルに角度を付けるのがおすすめです。
土地によっては設置できない場合がある
太陽光パネルなどを設置するためには事前に地目について調べて、雑種地・原野・山林・宅地に該当しているか判断してください。
地目とは「不動産登記法により定められた土地の用途」を表したものです。
日本では地目によって利用できる目的などが限定されているので、該当していない地域に太陽光パネルを設置すると大きな問題になります。
この4つにしか太陽光パネルの設置は認められていないため、他の地目なら地目変更などの対応が必要です。
変更・対応して地目になれば太陽光パネル設置は認められるので、市役所などに具体的な手続きなどは確認してください。
北海道で住宅用太陽光発電にかかる設置費用
北海道で住宅用太陽光発電にかかる設置費用については、環境省によると新築・既築に関わらず設置費用は下がっています。
2023年度では平均値は28.8万円/kWとなっているのに加えて、メンテナンスは3年から5年を基準として費用は約4.7万円が必要です。
例えば3〜5kWで設置する場合、北海道で住宅用太陽光発電費用は約86万〜144万円になります。
注意点としては北海道ではどうしても雪が降るのは避けられないため、積雪によって太陽光パネルが倒壊するリスクがある点を把握しておきましょう。
このような破損などに対応したいと考えている場合、火災保険などに加入するのがおすすめです。
保障内容については各保険商品で異なるため、しっかりと確認してください。
北海道の住宅用太陽光発電に利用できる補助金
北海道では住宅用太陽光発電を導入する際に補助金が利用できるケースもあるため、自分が住んでいる地域は対象になっているか確認が大切です。
本記事ではその中からいくつかを紹介するので、気になる方は参考にしてみてください。
なお紹介する補助金は全て令和5年度が対象のため、すでに終了しています。
そのため、令和6年度以降の参考としてご活用ください。
【旭川市】旭川市地域エネルギー設備等導入促進事業補助金
概要 | 再生可能エネルギー等の利用を促進し、地球温暖化対策の推進 |
公募期間 | 【第一回】令和5年4月19日から令和5年5月31日 【第二回】令和5年8月17日から令和5年9月20日 ※すでに終了しました。令和6年度以降の参考にご活用ください。 |
公募条件 | 旭川市の住民基本台帳に記録されている市民及び市内に居住する予定がある方 |
上限額 | 10万円 ※太陽光発電設備の場合 |
補助対象設備 | 太陽光発電設備、地中熱ヒートポンプ、定置用リチウムイオン蓄電池、 燃料電池システム(エネファーム)、ガスエンジンコージェネレーション(コレモ) |
参考:旭川市 旭川市地域エネルギー設備等導入促進事業補助金(※2024年3月時点)
旭川市では、地球温暖化への対策として太陽光エネルギーなど再生可能エネルギーを活用することを支援しています。
そのため、市民及び市内の事業者向けに、再生可能エネルギー設備の導入を支援しています。
【函館市】函館市新エネルギーシステム等導入補助金
概要 | 新エネルギーシステムを導入する市内の個人に対して補助金を交付する |
公募期間 | 令和5年4月3日から令和6年2月29日 ※新エネルギーシステムの場合。 ※すでに終了しました。令和6年度以降の参考にご活用ください。 |
公募条件 | 自ら居住し、かつ所有する函館市内の自宅または敷地内に補助対象設備を設置しようとする方。 自ら居住するための住宅の建築に併せ,当該住宅または敷地内に補助対象設備を設置する方。 ※個人の場合 |
上限額 | 5万円 ※新エネルギーシステムの場合 |
補助対象設備 | 太陽光発電システム、定置用リチウムイオン蓄電池、 家庭用燃料電池(エネファーム)、ガスエンジンコージェネレーションシステム(コレモ) ※新エネルギーシステムの場合 |
参考:函館市 函館市新エネルギーシステム等導入補助金(※2024年3月)
函館市では、災害時の電力供給や環境負荷を軽減することを目的に、新エネルギーシステムを導入する個人や企業向けに補助金事業を行っています。
さらに、補助金を交付することで、環境に優しい新エネルギーに関して市民意識が醸成されることを期待されています。
【帯広市】新エネルギー導入促進補助金
概要 | 新エネルギー機器などを家庭に導入する際に交付される補助金 |
公募期間 | 令和5年4月3日から令和6年1月31日 ※すでに終了しました。令和6年度以降の参考にご活用ください。 |
公募条件 | 市内に居住している、または令和6年3月29日(金曜日)までに市内に居住する予定。 令和6年3月29日(金曜日)までに実績報告書に必要書類を添付して提出できる。 市税を滞納していない。 自らを含め同一世帯内に同一設備の補助を利用した方がいない。 (太陽光発電システムのみ)おひさまソーラーネット帯広※に入会申込書を提出できる。 帯広市暴力団排除条例第2条第2号に規定する暴力団員又は同条第3号に規定する暴力団関係事業者に該当しない。 |
上限額 | 対象設備によって異なる。(3万円から15万円) ・太陽光発電システムのみ 5万円 ・太陽光発電システム(定置型蓄電池併設)15万円 |
補助対象設備 | 太陽光発電システムのみ、太陽光発電システム(定置型蓄電池併設)、 木質ペレットストーブ、CO2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)、 潜熱回収型ガス給湯暖房機(エコジョーズ)のみ、潜熱回収型ガス給湯暖房機(エコジョーズ) |
参考:帯広市 新エネルギー導入促進補助金(※2024年3月時点)
帯広市では、新エネルギー機器等を導入する家庭向けに補助金事業を行っています。
太陽光発電システムを導入する場合、蓄電池も合わせて設置することで補助金の上限額を上げることができます。
まとめ
北海道の住宅用太陽光発電の発電量や、太陽光発電のメリットやデメリット、北海道の住宅用太陽光発電の補助金などについて解説してきました。
年間光熱費が高くなりがちな北海道では、太陽光発電の上手な活用がおすすめです。
サンフィールドでは、太陽光発電のほか、蓄電池も合わせて取り扱っており、ご家庭のライフスタイルに合わせた効率的な光熱費節約をご提案します。
補助金を利用した太陽光発電の導入サポートも行っています。
太陽光発電や蓄電池に興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
太陽光発電設備や蓄電池、エコキュートをなるべく安く導入したいと考え、 補助金を活用しようとお考えの方は多いのではないでしょうか。
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このような方は、ぜひサンフィールドまでご相談ください。
サンフィールドでは、お客様の代わりに補助金申請の代行を行っており、手間なくスムーズに補助金を利用できます。
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