【ブレーカーが落ちる原因とは?】 対策すべき4つの予防法も解説!
投稿日 2023年6月1日 最終更新日 2024年9月20日
日常生活で電気を使っている時に突然ブレーカーが落ちてしまったことが、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
ブレーカーが落ちる原因はさまざまな要因が考えられます。
この記事では、ブレーカーが落ちる原因とその対策について解説していきます。
特に、家庭での電力使用において気をつけるべき4つの予防法についても詳しく紹介します。
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目次
そもそもブレーカーとは?仕組みを解説!
ブレーカーの定義や目的とは?
ブレーカーとは、電気回路の保護装置の一つで、電流が過剰に流れることを防いで、電気事故や火災などを防止する役割を持っています。
電力供給の前に設置され、電気回路に流れる電流の量を制限する役割を担います。
ブレーカーの仕組み
ブレーカーは、電気回路に流れる電流の量を制限するための装置です。
ブレーカーには熱膨張式と磁気式の2種類があります。
熱膨張式ブレーカーは、回路に流れる電流が過剰になると、電熱作用によってブレーカー内部の熱素子が膨張し、回路を切断する仕組みです。
熱素子は、通常はバイメタルと呼ばれる二種類の異なる金属板を熱圧接合して作られます。
熱膨張式ブレーカーは、電気回路が短絡したり過負荷になったりした場合に、電熱作用によって熱素子が膨張し、回路を切断することで、電気回路を保護します。
一方、磁気式ブレーカーは、回路に流れる電流が過剰になると、回路内部の電磁石によって引き起こされる磁力が働き、回路を切断する仕組みです。
電流が通ると、電磁石によって磁気エネルギーが蓄積されます。
この蓄積された磁気エネルギーが一定値を超えると、電磁石によって引き起こされる磁力が回路を切断します。
どちらのブレーカーも、電気回路に流れる電流の量を制限することで、電気事故や火災などを防止し、回路の安全性を確保します。
ブレーカーの種類
・アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは、家全体の電流を管理するためのブレーカーです。
これは、電力会社との契約で定められたアンペア数に基づいて設定されます。
メインブレーカー、サービスブレーカー、契約ブレーカーなどとも呼ばれます。
契約アンペア数は、電力会社との契約において指定される家庭の電力供給能力を示します。
契約アンペア数はブレーカーにも記載されており、一目で確認することができます。
通常、色分けされて表示されています。
・漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、漏電を検出し事故を防ぐためのブレーカーです。
家の電気回路において漏電が発生すると、漏電ブレーカーが働き、電気の流れを遮断します。
このブレーカーは、電流の差異を検知して漏電を検出します。
通常、正常な回路では電流の入り口と出口での電流は一致しますが、漏電が発生すると電流の一部が地面や異なる経路に流れ込むため、漏電ブレーカーはこの差異を検知します。
漏電ブレーカーは、家庭や建物の電気システムにおいて重要な役割を果たしています。
・安全ブレーカー
安全ブレーカーは、家庭の各コンセントまでの電気回路と接続しているブレーカーです。
電気機器の故障や許容電流の超過による電流の異常を検知し、安全のために電気を遮断します。
例えば、電気機器が故障してショートしたり、過剰な電力消費によって許容電流を超える電流が流れると、安全ブレーカーが働き、電気の流れを遮断します。
安全ブレーカーが働くと、該当する部屋や回路の電気が遮断されますが、他の部屋や回路は影響を受けません。
故障や異常が発生した場所の電気を切り離すことで、火災や感電のリスクを最小限に抑えることができます。
いつもと同じなのになぜブレーカーが落ちる?3つの原因を解説
家庭でブレーカーがいつもと同じ使用状況なのに突然落ちることには、いくつかの原因が考えられます。
まずは、ご自宅周辺一帯が停電していないかどうかを確認しましょう。
停電でない場合、一般的な原因を3つ解説します。
ワット数が高い
ブレーカーが落ちる原因の1つは、使用される電力のワット数が高すぎる場合です。
一般的に、ブレーカーは定格のワット数を超える電力が流れると感知し、安全のために自動的に落ちる仕組みとなっています。
消費電力が契約しているアンペアを超えた場合はアンペアブレーカーが落ち、1つのコンセントの許容量を超えた場合は安全ブレーカーが落ちます。
漏電している
配線や家電が漏電している場合、漏電ブレーカーが働いてブレーカーが落ちることがあります。
漏電ブレーカーは、漏電を検知し、感電や火災のリスクを最小限に抑えるために設計されています。
漏電とは、電気回路の一部の電流が異常に地面や別の経路に流れ出す現象を指します。
配線の絶縁が劣化したり、家電製品が故障したりすると、漏電が発生する可能性があります。
原因不明でどうすればよいかわからない
ブレーカーが落ちてしまう原因が特定できない場合には、経験豊富な電気技師や専門家に相談することをおすすめします。
適切な診断と修理が行われることで、安全な電気環境を維持することができます。
ブレーカーが繰り返し落ちる時はどうすればよい? 直し方の手順
ブレーカーが繰り返し落ちてしまう場合は、なぜブレーカーが繰り返し落ちるのかを特定する必要があります。
以下の手順を試してみることをおすすめします。
落ちたブレーカー以外も全てブレーカーを落とす
落ちたブレーカー以外のすべてのブレーカーを落とし、メインの電源ブレーカーを再びオンにします。
その後、1つずつブレーカーをオンにしていき、どのブレーカーが再び落ちるかを確認します。
再び落ちるブレーカーは、問題のある回路や電化製品を示している可能性があります。
全てのコンセントから各電化製品のプラグを外す
すべての電化製品の電源を切るか、コンセントから抜いてください。
故障したり異常な動作をする可能性のある電化製品が原因である場合、これによって問題が解決することがあります。
各ブレーカーを正しい手順で再度上げる
ブレーカーが上がらない状態の場合、力任せに操作することは危険です。
特に漏電が起きている可能性がある場合、ブレーカーから火花が出たり、火災の原因になる可能性があります。
自己判断で危険な作業はおこなわず、安全を最優先にするために専門家の助けを借りることをおすすめします。
電力の復旧後、電気工事店に点検を依頼する
もしも電力使用量が適切であり、ショートや漏電もないのにブレーカーが頻繁に落ちる場合、ブレーカー自体の故障が疑われます。
通常、ブレーカーの寿命は13年から15年程度と言われており、経年劣化により誤作動が発生する可能性があります。
このような状況では、早急に電力会社や信頼できる電気工事店に相談することが重要です。
ブレーカーが落ちる前に対策すべき予防法4選
ブレーカーが落ちる前に、以下の予防策を実施することで問題を予防することができます。
1か所のコンセントで電化製品を同時に使用しないようにする
1か所のコンセントで複数の電化製品を同時に使用することは、過負荷やブレーカーの落下の原因となります。
エアコンや電子レンジなどの高消費電力機器は、個別のコンセントに接続することが望ましいです。
また、使用していない電化製品は、オフにしておくことで電力の節約や過負荷の回避につながります。
不要な電化製品は、プラグを抜くか電源を切っておくことをおすすめします。
水場の近くに家電をおかないようにする
水場の近くに家電を配置することは、漏電や水の浸入による故障や事故のリスクを引き起こす可能性があります。
水場(シンク、洗濯機、浴槽など)、水が飛び散る可能性がある場所では、なるべく離して配置しましょう。
また、水場の近くに家電を配置する場合は、防水対策が施された製品を選ぶことが重要です。
消費電力が少ない家電に買い替える
各家電製品の消費電力を確認し、どの家電が特に多くの電力を消費しているかを把握しましょう。
ブレーカーを落とさないためには、消費電力が少ない家電を選ぶことも一つの対策となります。
アンペアの制限がないプランへ変更する
住宅の電気供給には、電力会社との契約に基づいてアンペア数が定められています。
このアンペア数は、一度に使用できる電気の総量を制限する役割を果たしており、超過するとブレーカーが落ちることになります。
そのため、アンペア制限のないプランに変更することで、ブレーカーが落ちることを予防することができます。
まとめ
今回はブレーカーが頻繁に落ちる原因と、それに対する対策として取るべき4つの予防法について解説しました。
一度に使用する電気の総量がアンペア数を超える場合にブレーカーが働き、電力供給が一時的に停止します。
また、ショートや漏電などの異常が発生した場合にもブレーカーが落ちることがあります。
紹介した予防策を取り入れることによって、ブレーカーの頻繁に落ちるトラブルを軽減し、安全かつ安定した電力供給を確保することができます。
定期的な点検や適切な電力管理により、快適な生活を送るためにも予防策を積極的に取り入れましょう。
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