家庭用蓄電池とは

家庭用蓄電システム

蓄電池とは、充電することによって電気を蓄えておき、容量内で必要な時に必要な分だけ使うことができる電池です。使用後も充電することによって再び使用可能になる電池のことを指し、二次電池・充電池・バッテリーとも呼ばれています。
最近では、非常時の電力確保や電力会社のピークカット時の節電として蓄電池が注目を浴びてきました。種類も増え、価格も下がってきているため、今後はエネルギーの自給自足を目指すスマートハウスにとって、なくてはならない存在になるでしょう。

家庭用蓄電池の普及

現在、家庭用や産業用の定置用蓄電システムにおいて主に活用されているのはリチウムイオン蓄電池です。高容量で小型軽量な事から、場所を取らずに家庭でも設置しやすいという利点があります。しかし、数ある種類の蓄電池の中で最も高価なため、気軽に導入出来るものではありませんでしたが、量産化で価格が低下しています。
2012年3月では、蓄電容量1kWhあたり50万円前後でしたが、2015年、1kWhあたり20万円程下がりました。また、価格だけでなく機能も年々向上しており、太陽光発電システムとの併用時に便利なパワーコンディショナと一体型の蓄電池や、家庭内での電力をトータルとしてバランスをとった蓄電・放電活動をする蓄電池など、さまざまな商品が開発されています。

家庭用蓄電池システムのしくみは下図のようになっています。電力線は停電時に給電されない一般負荷電源ライン(青線)と、停電時に電力が送られる重要負荷電源ライン(緑線)に分かれており、別々の分電盤を使用します。
電池の充電状況は通信ライン(赤線)を経由して接続されている操作パネルで確認できるようになっています。
停電時でも自動的に蓄電システムからの給電に切り替わるようになっている仕組みになっています。

家庭用蓄電池の平常時イメージ

※現在では、非常時でも重要負荷電源と一般負荷電源の両方が使用出来る機能付きの蓄電池も販売されています。

家庭用蓄電システムを検討する際に、どれくらいの容量があると、何時間、どれぐらいの電気機器を動かすことができるのか、ご家族の電気使用量を考えて検討します。1カ月の電気料金が1万円程度のご家庭の場合、毎日約12kWh使っていることになりますので、12kWhの蓄電システムを導入すれば、普段通りの生活で丸1日分の電力量をカバーできます。実際に災害等で停電になった場合には、節約しながら使えば、もっと長時間カバーできるでしょう。

例えば蓄電容量7.8kWhの場合、下図の家電の組み合わせ(合計355W)で約17.5時間使えます。
※おおよその目安です。諸条件によって異なります。

家庭用蓄電池で出来る事

<メリット>

・太陽光発電と併用することで、電気を作り、貯めて、使う仕組みの一部を担うことができます。蓄電池の導入によって、日中創り出した電気を無駄なく利用でき、余った電気を電力会社に売ることもできます(売電)。
・緊急時や災害時に電気が復旧するまでの間にライフラインの確保ができるほか、悪天候時に太陽光発電の発電量が少ない際でも、蓄電池で不足分を補う設定にできます。
・深夜の安い電気を貯めて、昼の電気代の高い時間に使い、電気代を節約することもできます。
・家庭の節電だけでなく、社会全体での電気使用量のピークカットに貢献することもできます。
・太陽光発電と併用し、太陽光発電の電気を貯めて夜間に使うこともできます。
・家庭内での電気の使用量をリアルタイムに知ることができるので、家族の節電の意識を高めます。

<デメリット>

・リチウムイオン電池は、普段私たちが使用している携帯電話やデジタルカメラと同様、充放電を繰り返すことで徐々に容量が減っていき、充放電回数の寿命を超えると交換が必要になります。しかし、現在では15年以上の寿命かつ蓄電容量80%の製品も開発されています。
・蓄電池は価格が高いイメージがあります。しかし、普及に伴って年々単価は下がる傾向にあります。
・家庭用蓄電池(定置型)のサイズは、およそ幅100cm 奥行30cm 高さ120cm。小型化しているとはいえ、エアコンの室外機よりも広い設置スペースが必要なうえ、設置場所は高温や低温になり過ぎず、結露しない場所であることが理想です。長く良い状態をキープしていくためにも設置場所の事前調査は重要です。
太陽光発電システムの導入をご検討中の方、パワーコンディショナの買い替えをご検討中の方には、蓄電池と太陽光発電システムそれぞれに必要だったパワーコンディショナが一体になったハイブリッドタイプもあります。屋内に省スペースで蓄電池を設置出来るほか、発電された直流電力を交流に変換せずに、そのまま蓄電するため、変換ロスが少なく効率良く蓄電できる点も注目されています。

<太陽光発電と蓄電池を一緒に>

電気料金の制度は複雑ですが、分かりやすく言うと、電気は使えば使うほど高くなります。電気料金は時間帯指定で変化していきますので、特に日中の電気代が上がる場合、夜間の安い電力で日中の高い電気代をまかなえるということは、設置者にとって非常に大きなメリットになります。つまり、蓄電池を設置している場合と、そうでない場合では、より電気料金に大きな差がでることになります。太陽光の余剰電力の10年固定買取り期間中は、出来るだけたくさん売電した方がお得です。

家庭用蓄電池と太陽光発電システムの組み合わせ

<住宅用太陽光発電の売電が終わる『2019年問題』が話題に!>

日本で固定価格買取制度がスタートした2009年から、もうすぐ10年が経過しようとしています。この制度は、住宅用(10kW未満)で10年間の買取期間が定められていました。買取期間終了後の売電単価は、11円前後になると予測されており、それに反して電気料金は値上げの傾向にあります。 そのため、売電単価が買電単価を下回ることが予想され、売電よりも発電した電力を貯めておき、太陽の出ていない時間に消費する「自家消費型」の時代が来ると言われています。その際、蓄電池は重要な役割を果たしてくれるため、今後一層注目を浴びるでしょう。

<太陽光発電とエコキュートと蓄電池を一緒に>

エコキュートの特徴は、安い深夜電気を使ってお湯を沸かして溜めておく事が出来る点です。お湯を沸かすのは深夜に行い、日中は太陽光発電で発電した電気を使い、太陽が沈んでからは蓄電池に溜めた安い深夜電力を使う事で電気料金をさらに抑えることができます。

エコキュートと蓄電池

<電気自動車と一緒に>

電気自動車(EV)を使った蓄電システムもあります。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

家庭用蓄電池を選ぶ際のポイントは「容量」「寿命」「サイズ」「太陽光との併用」「価格」「保証」の6つです。様々なメーカーの中から、どんなことに気をつけて蓄電池を選んだら良いのでしょうか。住環境や消費電力量に合わせて比較検討します。

<蓄電容量>容量は余裕をもって選ぼう

容量によって使用できる電力量や時間が異なるので予算やライフスタイルに合わせて選びます。気をつけないといけない点は、仮に7.2kwhの容量だったとしても100%蓄えることができるわけではありません。 各メーカーや商品によって異なりますが、蓄えられる容量は85%くらいといわれています。蓄電したい電力量よりも大きい容量のモデルを選ぶ必要があります。

消費電力(W)×使用時間(h)=使用電力量(Wh)

<サイズ>本体の大きさと設置スペースの確保

大きさはメーカーや容量により様々ですが、およそ幅100cm 奥行30cm 高さ120cm程度です。設置場所に置けるサイズであるか、隣接する家に影響のないスペースが確保できるか、事前調査でしっかりと採寸してもらうと良いでしょう。

設置に必要なスペースは通風路、メンテナンススペースを含めて確保しなければなりません。

<価格>家庭用蓄電池価格の相場

本体価格は70万円〜100万円が相場です。その他に工事費等の経費もかかりますが、条件を満たしている場合、時期により各自治体からの補助金が受け取れます。補助金の支給には、「都道府県」からの物と「市区町村」からの物があります。全ての都道府県や市区町村で助成を行っているわけではなく、時期によっては助成が終了している場合もあるので、先ずはお住まいの自治体の状況を調べてみることが大切です。

価格によって性能も異なります。

<寿命>設置場所の周辺環境も寿命に影響する

充放電の回数には寿命があり、保証されている回数を超えると蓄電容量が減っていきます。各メーカーで保証期間を設けているので、使用方法や使用環境によって変動するものではありますが、比較検討の際に一つの目安になります。屋外に設置する場合、蓄電池の寿命は周囲の環境にも左右され易いので、以下の項目を確認し、購入の際はしっかり製品の説明をしてくれる会社を選ぶことが大切です。

・直射日光が当たらない場所が望ましく、北側に面した場所へ設置すると良いでしょう。
・寒冷地域では装置が停止する可能性がありますので、寒冷地対応のメーカーや機種を選ぶと良いでしょう。
・直接雨が当たらない場所への設置が望ましく、そうでない場合は雨が当たらない様に囲う対策をすると良いでしょう。
・雪は性能劣化の原因となるため、基礎を高くしたり、軒下に設置するなどの対処をすると良いでしょう。
・熱源機器から離れている場所が望ましく、エアコンの室外機やエコウィル、エネファームなどから離れた場所を選ぶと良いでしょう。

家庭用蓄電池の大きさ

<太陽光発電と蓄電池の併用>電気はできるだけ買わない時代が来る

太陽光発電システムと蓄電池は相性抜群です。蓄電システムがあれば、つくった電気を蓄えておき、使いたい時に使うことも可能になります。一般家庭で導入されている太陽光発電システムの場合、余った電気は電力会社に買い取って貰える制度がありますが、買い取り単価自体は年々下がっていく傾向にあります。近い将来、余った電気を電力会社に買い取ってもらうのではなく、自分で使う時代が来るとも言われています。また、災害時の備えとして、蓄電池と太陽光発電システムがあれば、太陽光発電システムが発電する電気を蓄電システムに蓄えながら使うことができますので、これから導入をお考えの方には、太陽光発電システムと併用されることをおすすめいたします。

家庭用蓄電池の大きさ

<メーカー保証期間>保証内容もチェック

メーカーによって、保証内容は様々です。蓄電池本体の保証には、機器の不具合に対する保証、性能の不具合・低下に対する保証などがあります。インターネット回線を利用した遠隔サポートを行っている所もあり、各メーカーで内容に差をつけています。期間と詳しい内容をしっかりとチェックし、比較検討すると良いでしょう。充電可能容量は設置後から徐々に下がっていくので、性能に対する保証が付いているメーカーを選ぶと安心です。

蓄電池を扱うメーカーは多く、それぞれに特長があります。太陽光発電などのエネルギー関連商品を扱っているメーカーでは、他の製品と連携させることもできるのが利点です。また、独自の新技術を開発しクオリティの高い製品を作っている企業もあります。導入目的を明確にし、ご家庭の状況に合うものを選ぶと良いでしょう。

家庭用蓄電池メーカー比較一覧

<太陽光発電システムの導入を検討されている方にオススメ!>

蓄電池は単体でも導入可能ですが、すでに太陽光発電システムを導入されている方、太陽光発電システムと蓄電池を一緒に導入しようとお考えの方には、ハイブリッド型(太陽光で発電した直流電力を家庭内で使うために交流電力へ変換するパワーコンディショナと、蓄電池に電気を貯める際の電圧を変換するコンバータが一体化した製品)も販売されています。ハイブリッド型の特徴は、パワーコンディショナとコンバータがセットなので、蓄電池本体を小型軽量化でき、屋内にも設置することが出来ます。また、発電から蓄電までに発生する2度の変換ロスがなく、効率の良い蓄電が望めます。

蓄電池における、シングル発電(押し上げ効果なし)とダブル発電(押し上げ効果あり)とは、太陽光発電と蓄電池を連携させ、余剰電力を電力会社に売電する際の電気の売り方の違いです。太陽光発電により発生した余剰電力のみを売却するのがシングル発電(押し上げ効果なし)、太陽光発電の電力と蓄電池に貯めた電力の双方を売電する方式がダブル発電(押し上げ効果あり)です。
シングル発電(押し上げ効果なし)の場合、太陽光発電の発電量が自分の家での電力消費量を上回り余剰電力分を売電し始めると、蓄電池からの放電はストップし、蓄電池に蓄えられた電力は売電に回さないよう切り替えられます。これは夜間電力など、割安な料金で貯めた電力を太陽光発電と同じ価格で買い取る不公平をなくすための措置となっています。
一方、ダブル発電(押し上げ効果あり)とは、太陽光発電と蓄電池の双方の電力を、電力会社に売電できるシステムです。しかし、このダブル発電による売電価格はシングル発電よりも安い値段設定になっています。もともと売電価格を設けているのは節電を促すためで、節電すればするほど売電できて利益ができるという仕組みなっているからです。通常の余剰売電家庭との差を拡げないためにも低く設定されているのです。

設置する蓄電池や太陽光発電システムの容量、そして電気の使用状況によって、どちらがより適しているかを判断します。日中の使用電力が少ない方、太陽光発電システムの容量が大きい方には、シングル発電(押し上げ効果なし)が適しています。一方、日中在宅で使用電力が多い方、太陽光発電システムの容量が小さい方には、ダブル発電(押し上げ効果あり)が適しています。しかし、メリットが出るか出ないかは使用環境や条件によって変わりますので、まずはシミュレーションを行い、プランを見極めます。

どちらかプランを選んだら、設置時に電力会社との契約が必要です。一度設置した後に、ダブル発電からシングル発電、あるいはその逆といった具合に変更する場合も同様に、再度手続きが必要です。

押上効果あり・なし

<定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業費補助金>

対象機器と、補助金額は、一般社団法人 環境共創イニシアチブのホームページから検索することができます。

※現在、国からの補助金は終了していますが、自治体によっては申請が可能です。

家庭用蓄電池取り扱いメーカー

京セラ、東芝、パナソニック、NEC、ニチコン、フォーアールエナジー、デンソー、エリーパワーなど、国内外の有名メーカー製品を多数取り扱っております。

家庭用蓄電池の種類は様々です。どれを選ぶとよりメリットが出るのか、目的やご要望をお聞きしながら当社の専門スタッフが最適なプランをご案内致します。既に太陽光発電システムをご利用で、これから蓄電池の設置を検討されている方、パワーコンディショナーの交換をご検討中の方には、蓄電池一体型もございます。無料でシミュレーションを行っておりますので、まずはご要望をお聞かせください。

家庭用蓄電池に関するお電話でのお問い合わせは03-5645-3535まで 家庭用蓄電池に関するメールでのお問い合わせはこちら